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アメリカ通信会社大手であるAT&Tが、総合メディア会社であるタイムワーナーを850億ドルで買収することをアメリカ連邦地裁が承認したことで、AT&Tの株価が前日比-6%以上と急落しました。

AT&Tは、この買収により「通信とメディア配信」という相互作用を生かし、台頭するインターネットメディアと勝負出来る土俵に上がることができます。また、この買収により新たな収益源を確保することが可能となります。

これだけのポジティブ・ニュースにも関わらず、なぜこんなにも株価は暴落してしまったのでしょうか? 

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それは、M&Aが発表された場合、リスク回避の動きから株価は急落しやすい性質を持っているからです。

たとえば、イギリスのARM社を買収したソフトバンクは、総額約3兆3000億円という桁違いの金額で、当時の日本企業による海外買収案件では、史上最高額になりました。

大型買収により、良くも悪くも先行きにリスクがあると投資家に判断されたソフトバンクは、たったの1日で-10%を超える大幅下落。約4年ぶりの下落率を記録し、マーケットは買収にNOを突き付ける格好となったのです。

ソフトバンクCEOの孫氏は、「この投資は10年、20年後を見据えての買収である」と語りました。ビジネスというのは、買収により即シナジー効果を生み出すのは難しいものです。

それぞれの歴史、文化、融合をして初めて買収の真価が発揮されるため、短期視点では買収など決断出来ませんし、正当な評価を下すことは出来ないのです。

とはいえ、たとえ長期的には買収のシナジーが発揮されるとしても、残念ながらマーケットは1~2年の短期目線で判断します。大型買収により、純粋に”企業のキャッシュが減る”という事実に、投資家は耐えられないわけです。

つまり、AT&Tで言えば、タイムワーナーのマーケット評価より高く付いた分が、短期目線で株価に織り込まれることになるため下落しているだけなのです。

武田薬品工業もバイオ医薬品メーカーであるシャイアーの大型買収を決めた途端、株価が-9%以上と急落しましたが、基本的に投資家はリスク回避を優先しがちです。

M&A発表時の株価急落というのは、もはや通過儀礼と思った方がいいでしょう。

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