145127C6-FF8F-4E78-8915-1B61E444B112

一時は開催が危ぶまれた米朝首脳会談がシンガポールで行われました。

そもそも、金正恩が突然融和路線に走った背景には、経済制裁により国家存続が危ぶまれている状況があります。核の放棄と引き換えに、なんとか現在の独裁政権を維持し、経済発展をしていくために、金正恩は中国やベトナムをモデルにした経済の改革開放を模索しています。

つまり、現在の独裁体制を維持しながら市場原理を導入し、経済成長を実現する狙いがあるのです。

今回の会談では、現職のアメリカ大統領が北朝鮮の指導者と直接会うという歴史的な出来事だったこともあり、世界は彼らの一挙一動に注目しました。結果的に、会談を通じてアメリカと北朝鮮は4つの点について合意しました。

1、アメリカと北朝鮮は、平和と繁栄を求める両国の人々の願いのために新しい関係の構築に取り組む。

2、朝鮮半島の持続的で安定した平和体制を構築するため、共に努力していく。

3、2018年4月27日に発表した「板門店宣言」を再確認し、北朝鮮は朝鮮半島の完全非核化に向けて努力する。

4、身元の確認された人の速やかな返還を含め、戦争捕虜や行方不明者の帰還に向けて取り組む。

トランプ大統領は北朝鮮へマクドナルドなどの企業を送り込む案を提起するなど、未開放だった北朝鮮への投資に熱い視線が送られています。

SPONSORED LINK


さて、そんな中でいち早く北朝鮮へのアピールとばかりに、世界的な飲料メーカーであるコカ・コーラが英語とハングルでデザインされたスペシャルロゴ、「平和、希望、そして理解への道のりがここに」というメッセージに身を包んだ限定パッケージをシンガポールで販売したことが話題となりました。

511FA470-1984-4E7C-B40F-9173B4FA2BB7
(シンガポールで発売された限定パッケージ)

コカ・コーラ社のプロモーション・ビデオには、

「コカ・コーラはユニバーサルな飲料だから、人種や国は関係ないってことでしょう。これがコカ・コーラだってわかればいいんだから」

と、動画に出演した一人の女性が語ります。

北朝鮮では、現在コカ・コーラは発売されていません。富裕層が利用する一部の高級レストランでは、輸入品が提供されるところはあるものの、相当高額で、一般庶民は絶対に飲めないものとなっています。

しかし、国交正常化が実現し、経済的に発展した暁には、北朝鮮に住む2,500万人は黒光りする魅惑の炭酸ドリンクに、必ずや夢中になることでしょう。

北朝鮮の是非は置いておいて、仮に今が貧しくて日常的に飲めるものでない高級品だとしても、経済発展とともに人々はコカ・コーラを日常的に飲むことが可能となります。

これは、何も北朝鮮だけではなく、世界の途上国全てが同じなのです。

コカ・コーラは今、健康ブームの向かい風に押され、オワコンオワコンと言われ続けていますが、まだまだ巨大な未開拓マーケットは世界のあちこちに眠っています。

にほんブログ村 株ブログへ
1日1回応援お願いします♪

SPONSORED LINK