訪日外国人は年々増え続けている
訪日外国人が増えています。10年くらい前までは考えられませんでしたが、今ではどこへ行っても外国人観光客で溢れかえっています。それも、中国や韓国などのアジア近隣国だけではなく、欧米から来たと思われる外国人も目にすることが多くなっています。
日本政府観光局(JNTO)によれば、昨年2017年に日本を訪れた訪日外国人は、前年比19.3%増の2869万1000人となり、統計開始以来の最高記録を更新しました。
2020年東京五輪を目前に控え、「外国人観光客をもっともっと迎えよう!」という政府の後押しもあり、今後は更に訪日外国人の数は増えていくことが予想されています。
観光ビジネスは儲かります。観光は自然そのままの日本がビジネスツールになり得るため、人的資本だけで成立する”最強にコスパが良い”ビジネスになります。更に、観光中には客の財布の紐も緩くなりがちで、割高な商品を大量に買ってくれます。
まさにボロ儲け構造です。
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しかしながら、外国人観光客が増えたことを単純に喜んではいけません。外国人観光客が日本に来れる機会が増えているのは、外国人が日本人以上にお金(富)を持つようになっているからです。
これは、「日本が相対的にどんどん貧乏になっている」ことを意味します。
例えば、日本における外国人観光客のメイン層はアジアですが、アジアの新興国はここ10年で急激な賃金の上昇を達成しています。
インドネシア、ベトナム、カンボジアでは2010年と比較した最低賃金の伸びがなんと2倍以上になっており、もはや新興国と言えない規模まで成長しています。
また、それ以外の国でも、日本とは比較にならない賃金上昇が起こっているのです。
日本の円安政策も外国人観光客を増やしている要因ですが、日本の資源は外国に頼り切っているため、自国の通貨の価値が下がるということは外国の資源を高値で買わなくてはならないので、カネがどんどん外国に逃げていくことを意味します。
日本人が海外旅行に出掛けると物価の上昇を痛感することになりますが、これは円安政策の影響も関係しています。
つまり、外国人観光客が増えているのは、日本に魅力があるからではなく、単純に日本が安くて行きやすいからです。
外国の賃金がどんどん上がってるのに、日本は30年も物価があがっておらず、新興国であるアジア人が爆買い出来るくらい「日本は格安で、貧乏な国になってしまった」ということです。
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