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アメリカの動画ストリーミング会社であるNetflixが1日で9%以上の株価上昇を記録しました。要因は、今年1~3月における有料契約者数が前年度比40%上昇という、アナリスト予想を大きく上回る驚きの売上大幅増加の好決算を発表したためです。

アメリカ株式はFANGと呼ばれるハイテク株が市場を牽引しています。その勢いは衰えることを知りません。FANGは経営年数が若いのに関わらず、時価総額も世界10位以内に入っており、もはや世界を牛耳ると言っても過言ではない存在となっています。

アメリカはなぜこんなにも強いのか?

それは、アメリカでは新しい技術や概念は「使ってみてナンボ」という思想があるからです。 今までの規制や常識を破壊し、ビジネスを再構築することで、新たな文化を創造していくことが良しとされています。だからこそ、新しい企業でも成長し易く、世界が驚くようなサービスを広めることができます。

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2001年。デジタル配信の音楽が流行り始める前、まだMacくらいしか武器が無かったAppleは、iPodとMP3でSONYのWALKMANに殴り込みをかけました。当時、日本の音楽業界はCDを守るため、レコード会社や権利保護団体はMP3を規制する方向に動きました。

そのため、SONYはMP3に対応出来ず、Appleに音楽ポータル市場を奪われる様を指をくわえて見ていることしかできませんでした。さらに日本では、CDからMP3に変換させることすらも禁じるコピーコントロール機能を実装させ、MP3を徹底的に弾圧しました。

結果、日本人はiPodに音楽を取り込むためのMP3コンテンツを手に入れる術が無くなってしまったため、人々はネットに溢れる違法MP3ダウンロードに走りました。そして、これは大きな社会問題にもなりました。日本の音楽産業が多大な損失を被り、衰退の序章となったのはこの時です。

ようやくレコード会社や権利保護団体が重い腰を上げたのは、違法ダウンロード問題が表面化してから3年以上も経った後です。その間、SONYはAppleにシェアを奪われ続けました。にっちもさっちもいかなくなってから、ようやくSONYはMP3に対応させることが出来ましたが、ライバルのAppleはiTunesのダウンロード配信ビジネスを成功させ、一大ミュージックマーケットを築き上げていたのです。

現在では、AppleやAmazonやSpotifyが音楽のストリーミング配信サービスを本格化させており、有料契約の会員数をうなぎ登りに増やしています。日本の音楽ストリーミング配信サービスは、レコード会社や権利保護団体の壁が厚く、これと言った優良サービスを作ることに成功出来ていません。

これらと全く同じ事象が漫画業界に起こっています。

そう、漫画村です。漫画村とは、日本の法律が適用できない海外のサーバを使い、様々な漫画コンテンツを違法公開していた海賊版サイトです。日本のメディアや政治家などは「違法コンテンツが日本のクリエイターを絶滅させる」と痛烈に批判していましたが、漫画村などが人々に支持される背景には日本の怠慢が起因しているのは明らかです。

例えば、日本ではなくアメリカが漫画大国だったとしましょう。おそらくアメリカは音楽や動画と同じように、漫画をいち早くネットサービスに対応させるため権利保護団体との交渉や、出版社間の連携などの協議に入り、即時に漫画版ストリーミング配信サービスを開始していたでしょう。当然、有料契約の正規サービスなので、漫画家や出版業界にも利益が還元されていたでしょう。

日本では違法コンテンツの是非ばかりがフォーカスされますが、そもそも違法コンテンツに人々が流れてしまうプロセスを分析しないまま「漫画村は悪だ」とするだけでは、今後同じような海賊版サービスが作られるだけで何の対策にもなりません。

消費者は無料だから利用しているのではなく、このネット全盛期に横断的且つ手軽に楽しめるサービスが無いことが不満なのです。ニーズを掘り下げて、優良なサービス化が出来れば、消費者はきちんとお金を払うのです。結果、クリエイターも保護されます。これは、NetflixやAmazon、Spotifyの有料契約数を見れば一目瞭然です。

日本は音楽業界衰退の歴史から何も学ばないまま、日本が誇る漫画コンテンツさえも犠牲にしようとしています。

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