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NYダウはしばらく乱高下を繰り返している

安定市場と言われるアメリカ市場であっても、最近はボラティリティ(価格変動)が激しい傾向が3ヶ月程続いています。もともと、アメリカは市場規模から言ってあまりにも巨大すぎるため、仕手化、すなわちマネーゲーム化することが不可能です。それ故、アメリカ市場は企業業績と連動する形でキレイな右肩上がりを描いてきました。

しかし、アメリカの景気指標が予想よりも大変良かったことにより、FRBが利上げペース加速を示唆。アメリカ長期国債金利の上昇や、トランプ大統領の矢継ぎ早の空気読めないツイッター投稿も影響し、安定していた市場は久々の混沌の時期を迎えています。

アメリカを震源地としたショックは世界中に飛び火し、2018年はリーマン・ショック以来の世界同時株安を引き起こしています。

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さて、iShares ETFでお馴染みの世界最大の資産運用会社ブラックロックによると、ここ最近のiShares ETFの資金流入は346億ドルで、前年に比べなんと46%も減少したことを明らかにしました。ブラックロック社のフィンクCEOは、資金流入が激減したのはNYダウの大暴落が影響していると指摘しています。不安定な市場環境が、ETFへの資金流入をネガティブにしたのです。

この数字を見ても解る通り、世界中の投資家のセンチメントは改善されていません。それは、リーマン・ショックという苦い経験が投資家に脅しをかけるからです。

当時、リーマン・ブラザーズが破綻した2008年9月15日から、NYダウが半値に下がりきる2009年3月9日まで、実に半年以上も要しました。リーマン・ショック以来の大暴落となっている2018年は、当時の教訓を生かそうとする投資家が多いのです。

とはいえ、リーマン・ショックが再来すると思い込んでいるのは明らかに勉強不足で、投資家はこれを愚直に参考すべきではありません。

そもそもリーマン・ショックとなった原因は、アメリカの金融機関が低所得者層向け住宅ローン(サブプライムローン)の証券化商品を大量に抱えていたところに、住宅バブル崩壊が起こった末の金融システム不安です。ウォール街では、リーマン・ショックの教訓から厳しい金融規制が進み、今は健全なシステムが構築・運用されています。当時のサブプライムローンに匹敵するような金融リスクは今のところ一切見当たりません。

株式市場には10年に一度は大きな調整を迎えますが、これはあくまで市場への資金流入が短期間で過熱し過ぎたことによる「調整」です。100年に一度と言われるリーマン・ショックは、資本主義の根底を揺るがしかねない「金融危機」です。この二つは基本的に性質が全く持って異なります。

株式市場が暴落するたびに、リーマン・ショックを例にして、投資初心者にSNSで脅しをかける"自称リーマン・ショック経験者"を目にすることがありますが、彼らの発言はいわば「俺らの若い頃はうんたらかんたら・・・」と若者に説教を垂れる会社のお荷物的な存在そのものなので、一切無視して構わないでしょう。

明らかにあの頃と時代は変わっています。

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