
株式投資を行う投資家というのは、世間ではディスプレイを何枚も並べるデイトレーダーをイメージすると思いますが、これはメディアの偏向報道のせいです。
ネット証券が流行り始め、株式投資で億り人が誕生し出した2005年あたりから、テレビや雑誌を中心にデイトレーダー特集が組まれることが多くありました。今で言う、仮想通貨バブルのようなものです。
メディアはいつも「何がインパクトがあるか?」を重視し過ぎて、真実を一切報道することがありません。株式投資においても同じことが言えます。
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株式投資は放置しているだけでお金が入ってくる資本主義の頂点といえます。株式とはいわば企業(ビジネス)を保有しているものであり、日夜、命を擦り減らしながら、死に物狂いで働いている社員の利益を「寝ているだけで享受できる仕組み」なのです。
しかし、毎日デスクに向かってトレードを行っているデイトーレーダーはまさに労働者そのものであり、会社員で働くよりも遥かにコスパが悪いことに気づいていません。
市場が開く平日の9:00から15:00まで、デイトレーダーは休みなく働きます。当然、有給休暇制度もありませんし、働いても働いても相場環境が悪ければ時給マイナスということも多分にあります。
通常の企業に就職すれば、どんなに業績が悪かろうと給料がマイナスになることもなければ、大抵は半年に一度のボーナスを貰うことが出来ます。しかし、デイトレーダーは自分という資本を全て株式投資に捧げているため、このような社会的恩恵は一切享受できないわけです。
株式は株式で働き、自分は自分で働き、二足のわらじで資本を最大化することが最もコスパが良い方法ということをデイトレーダーは一切理解していません。
そもそも、株式投資とは頻繁にトレードを行うものではありません。良い企業を良い値段で買い、長い目で企業の成長を見守っていくものであり、投資家はその見返りとして株価上昇や配当金の利益を受け取ることができるのです。
頻繁にトレードを行うデイトレーダーたちは、常に生きるか死ぬかの淵でもがき苦しみます。1日1日が勝負であるため、相場が暴落しようものなら生活もままなりません。しかも、自分という資本もトレード活動に全て捧げてしまっているため、失敗しようものなら、たちまち収入が途絶えてしまいます。
実際、プレッシャーに耐え切れず退場に追い込まれてしまう人は多く、デイトレーダー成功率は0.1%以下とも言われています。
メディアに影響されて「デイトレーダー転身しよう!」と考えている投資家がいるとすれば、限りなく愚かな行為なので絶対にやめておくべきだと断言しておきます。TVや雑誌に登場するデイトレーダーは一握りの強運と才能を持った人であることを忘れてはなりません。
また、彼らは一時は富を築くことに成功しますが、一寸先は闇。デイトレードという危ない橋の上の生活では、すぐに資産を溶かすことも日常茶飯事なのです。
働きたくないからデイトレーダー、カッコイイからデイトレーダーなどの理由でデイトレーダーに転身しようとする考えは全て甘えと言えます。
気付いた時には、既に社会的な「どん底」に落ちていて、一生這いあがれない崖の下で暮らすことになるかもしれませんよ。

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