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「資本主義は自動的に、持続不可能な格差を生み出す。」

数年前、700ページ以上もあり、一冊6,000円もする本がバカ売れしました。タイトルは21世紀の資本という本で、著者はフランスの経済学者であるピケティです。ピケティは世界各国の所得や富に関する過去200年の膨大なデータを集め研究した結果、資本収益率は常に経済成長率よりも高いという事実を発見しました。

r>g

資本収益率は r (株式などの投資リターン)、経済成長率は g (労働収入)を指します。つまり、労働でいくら給与を上げようとも、投資家が得るリターンは労働の3倍もの収入を生み出していることが判明したわけです。資本主義社会の仕組み上、当然っちゃ当然と思うかもしれませんが、マネーリテラシーを保持しない層が多い世の中では驚きをもって受け止められ、社会現象にもなりました。

さて、この事実が世間に伝わった結果、株式投資を行う層は増えたのでしょうか?

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残念ながら、現実では未だに労働者は給与に頼りきり、会社におんぶに抱っこ状態です。彼らはラットレースの真っ最中で、勝者のいない終わり無き道を進んでいることに気付いていません。

株価が上昇したニュースが流れれば、未だに「俺たちには関係ない」というコメントがネットに溢れ、株式投資を遠い御伽噺の出来事と自分に言い聞かせます。

特に、日本において株式投資をやっている人はマイノリティです。株式投資がネットで手軽に行えるようになった現代でさえも、彼らには株式投資の「か」の文字すら発想に浮かばない状態であるわけです。反面、大して上がらない年次昇給には興味深々です。 

このように考えると、日本、いや、世界ではますます格差は広がっていく一方です。資本の集中排除、独占禁止、社会保障、累進課税など、弱者救済の仕組みが十分整備された現代にあっても、格差が拡大していくことをピケティのデータが証明しています。

富の格差は拡大しています。日本においては、東洋の奇跡と言われた高度経済成長により、1億総中流社会が常識で格差が少ない国であると考えられてきました。しかし、実際にはここ数年で格差社会は加速度的に進行しており、今後は金持ちと貧乏人がハッキリと分断されていくと予測されています。

世の中の仕組みが「r>g」であれば、「gからr」になる必要があります。

将来、あなたが rg のどちらに属しているのかは、今のあなたの行動次第ですよ。 

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欲望の資本主義
丸山 俊一
東洋経済新報社
2017-03-24