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(トランプの暴露本を読んで喜ぶキムちゃん。英語読めたっけ?)

去年に引き続き、今年も世界的な株高傾向は継続しており、世界経済の中心であるアメリカの株価も絶好調です。さて、そんな中世界的リスク分析を専門とするコンサルティング会社のユーラシア・グループが出した最新のレポートによると、2018年は地政学リスクを特に気にしなければならないとしています。端的に言うと、世界中の政治が不安定であるにも関わらず、そのリスクを無視して株高傾向が続いていることがリスクだとして警告を発しているのです。

彼らが過去に出したレポートには、2010年に誕生したばかりの民主党・鳩山政権を挙げており、年内に総理交代の可能性があると予想しました。そして、この予想は見事的中したのです。

なるほど、彼らが開示するレポートはめちゃくちゃ信頼性があると納得できる材料です。

そんな彼らが指摘した今年のリスクはトランプ政権の不信。

昨年までアメリカがNo.1の国としていたレポートも、今年は中国に取って代わりました。中国が世界の中心的役割を果たすようになっており、また中国は世界中で出資や買収を行い、新たな国際的スキームを構築しようとしているというのです。

中国の影響力拡大には、河野太郎外相も懸念を表明したことも記憶に新しい出来事です。中国が他国で道路や橋などのインフラを整備しており、「海外のどこへ行っても建設現場には中国語の看板がかかっている」と指摘し、国際会議などで日本の主張が通りにくくなっているとの認識も示したのです。今後、中国の影響で世界が翻弄される可能性は否定できないということです。

続いて北朝鮮リスクです。

北朝鮮とアメリカの戦争リスクは依然高いままです。今後、戦争を開始する危険性は昨年より高まっていると評価しています。とはいえ、トランプ大統領は金正恩との対話を重視しているため、即座に戦争は起こらないと考えられてはいます。

そして最後にNAFTA問題です。

アメリカは自国にデメリットしかないとして、NAFTAを再交渉しています。
この交渉で最も打撃を受けるのがメキシコと言われています。メキシコはアメリカとの貿易に頼りきっており、アメリカがNAFTAから脱退しようものならその影響は計り知れません。アメリカ自身が主導したTPPを自らが脱退したように、NAFTA脱退もトランプ政権ならやりかねないと見られているのです。そして、NAFTA再交渉や脱退が成立した暁には、メキシコでは反米感情が高まるとしています。

とまあ、こんな感じでリスクが延々と語られていたわけなのですが、そもそも世界が回り続けている以上、リスクがゼロなんてことは到底有り得ない話なので、あまり真に受けないことが肝心です。どんなリスクがあろうが、人々は生活し続けるし、豊かさを求めていく。そして、経済が回っていく。これは不変の原則です。

地政学リスクで企業業績と一切関係無く株価が下がるような局面があれば、それは間違いなく買いのサインとなるのです。

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