21世紀。
時代が変わるスピードは私たちの想像以上に速くなっています。
これも全て、インターネット革命によるものです。
今まで、世界の人々の情報源はマスメディアに頼るしかありませんでした。
また、テレビなどが無い貧しい国では世界がどうなっているのかも分からないため、自国で起こることが全てだと思っていたのです。
しかし、中国で格安の携帯電話やスマートフォンが大量に製造されてからというもの、ガスも電気も無い貧しい国の庶民であってもスマホを保有する人は多いです。街ではスマホの充電スポットがあり、バイクに跨って充電しにくるのです。
それらの貧しい国の人々が世界の情報を瞬時に入手できるようになったことは大きいです。
インターネットがあれば、どんな境遇であれ、優秀な者は金を稼ぐことができるからです。
インターネット革命によるグローバル社会が到来し、世界中の人が同じ情報をリアルタイムで入手できるようになり、国という境界線が無くなりつつあります。
つまり、これからの時代は情報の伝達スピードこそが時代を変えていくというわけです。
さて、そんな21世紀で投資を行うことについて、ご質問をいただいております。
■これからの時代も、現在推薦されているような株で対応可能だと思われますか?
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お世話になります。
資産の形成については、所謂不人気優良株(というんでしょうか?B太郎氏が推薦するような株)に再投資し続けることこそが、重要であることは概ね理解できましたが、今後もその銘柄でいいと考えますか?
例えば、20世紀から21世紀前半くらいまではそれで良かったかもしれませんが、その後の時代においても、それでいいんでしょうか?2045年辺りからは、シンギュラリティーを迎え、世の中が19世紀の産業革命以上の劇的な変革を迎える可能性があるとも言われていますが、そのような時代においてさえも、現在推薦されているような株で対応可能だと思われますか?
例えば現在の優良不人気株であると言われているIBMの地位が、アップルのような企業にとって変わられ、食事等についてもマクドナルドではなく別の何かにとって代わられるような事にはならないと思われますか?
米国株に投資している投資家のポートフォリオはNYダウに採用された銘柄、連続増配を行う企業が中心となっています。今後もその銘柄でいいか?というご指摘はもっともで、この21世紀のグローバル社会の中で覇者が入れ替わることなど、今まで以上のスピードで起こってくることと私自身も思っているからです。
特にIT業界は栄枯盛衰が最も著しい業界であり、黎明期に覇者であったIBMはAppleやMicrosoftにビジネスを奪われる格好となってしまいました。IBMはこれらの反省から、次世代の事業投資に躍起になっており、AIやセキュリティ、クラウドの先端を行き、再び覇者になろうと勇往邁進しています。
しかし、インターネット革命により時代のスピードが変わろうとも、変わらないモノがあります。
それは人間です。
世の中がいくら変わろうとも、人間が好きな味、好きなコトなどは、一朝一夕では変わりません。
特にマクドナルドみたいに、時代を超えて人々に愛される商品は人々のDNAに直接訴えかける麻薬のような美味しさがあります。それが、健康面でどうかというのは置いておいて、です。
上述したように、ガスも電気も無い貧しい国の庶民はスマホを保有する傍ら、実際にマクドナルドを食べたことがありません。しかし、インターネットでマクドナルドを見て、とてつもなく食べてみたいと思っていると思います。食べたらきっと夢中になるでしょう。
また、世界的に支持されて莫大なキャッシュを稼ぐ企業は、時代の流れに俊敏に対応することが可能です。大胆な事業投資ができるお金があるからです。先ほどのIBMが次世代技術に敏速に対応できたのも、IT業界の覇者であった頃の貯金が想像できない程に残っていたからです。
つまり、一度覇者になった者は強いのです。
ちょっとやそっとでは倒れない体力を持つのです。
そのため、今までの歴史で支持されてきている企業は、今後も世界中の人々に支持され、安定的にキャッシュを稼ぎ出す可能性が高いと言えます。
■投資戦略としてはETFを基軸に。
とはいえ、NYダウで昔から唯一採用銘柄として残っている歴史あるGEであっても、時代の流れに適用することが難しくなっています。図体の大きくなった企業は、やはりある程度俊敏に動くことが難しくなるためです。
一つの銘柄に惚れ込むのは危険です。
未来を見通す水晶玉を持たない私たちは、S&P500 ETFなどの優良株を基軸としながらも、個別株は高配当増配を中心に分散させることがベストな投資法なのではないかと存じます。
インカム重視であれば、個別株はETFの利回りを押し上げる良いスパイスになります。
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