ジム・ロジャーズ。


ジム・ロジャーズはアメリカの著名投資家です。
1973年にヘッジファンドを設立し、大成功をおさめてます。

さて、そんなジム・ロジャーズが「もし私がいま10歳の日本人ならば……」と題した、興味深いコラムを掲載しました。

世界はもう気づいている
「もし私がいま10歳の日本人ならば……」


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著名投資家のジム・ロジャーズ氏はそこまで言うと、少し考えるように間を置いた。
米国の投資情報ラジオ番組『Stansberry Investor Hour』に登場し、インタビュアーから日本経済についての見解を聞かれた時のことだった。

ロジャーズ氏は少しの沈黙の後、意を決したかのように衝撃的な「答え」を語り出した。

「もし私がいま10歳の日本人ならば……。

そう、私は自分自身にAK-47を購入するか、もしくは、この国を去ることを選ぶだろう。

なぜなら、いま10歳の日本人である彼、彼女たちは、これからの人生で大惨事に見舞われるだろうからだ」


今回本誌は、そんなロジャーズ氏への単独インタビューに成功。ロジャーズ氏はラジオ番組での発言の真意から、日本経済の展望、現在の投資先までを率直に明かした。

「私はいま日本株を買い増している。ただ、日本の未来を楽観しているわけではない」
そう前置きしたうえでロジャーズ氏が語り出したのは、あまりに詳細でゾッとする日本経済の「未来の年表」だった。

――あなたが「もし私がいま10歳の日本人ならば……」として語った番組が話題になっています。

「まず言いたいのは、私は日本が大好きだということです。世界の国々の中でも大好きな国の一つです。だから、日本が衰退していく姿を見たくないのです。私は死ぬまで大好きな寿司を食べていたい。しかし、このままいけば私のそうした願いはかないそうにありません」

いまの50代以上はセーフ

――いま日本は景気拡大期間が戦後2番目に長い好景気局面で、日本株も約26年ぶりの高値です。活況に沸いていますが。

「いま日本株が上昇しているのは、黒田東彦総裁が率いる日本銀行がジャブジャブに紙幣を刷ったうえ、日本株や日本国債をたくさん買っているからにほかなりません。

紙幣が刷られると株価が上がるというのは市場の歴史が証明していることであり、ほぼあらゆる投資家たちがそのルールに忠実に行動しているまでです。

それに、日本株は1989年末につけた3万8915円よりまだ4割以上も低い。アメリカやヨーロッパの株式市場が史上最高値に達しているのとくらべてまだ上昇余地があるとして、多くのマネーが日本株に流れ込んでいる。

このような状況は、日本の株を持っている私のような投資家には非常に好都合です。儲けが得られますからね。だから、私自身は日本銀行に感謝しているし、日本の株を持っている世界中の投資家たちも日本銀行に感謝していることでしょう。しかし、日本人にとってはまったくいい状況とはいえない」

――どういうことですか。

日本株はこれからも大きく上がるでしょう。私自身、数週間前に日本の株を買い足しました。日本銀行がいまの金融政策を続ける限り、私は日本の株を所有し続けるつもりです。

しかし、この日本株の活況はあくまでも日本政府が人工的に株価を上げているに過ぎないという点が重要です。日本の景気にしても、異次元の金融緩和で円という通貨の価値を切り下げたことで、一部の大手企業がその恩恵を得ているだけ。」

(出典:週刊現代)

実は、このコラム掲載の数年前にも、ジム・ロジャーズは2011年には既に日本株を買い増ししている旨をメディアに語っています。

・株を買うなら日本株が一番。日本株をもっと買い増そうと思っている。

・少子化などの長期の問題があるが日本株の価格には織り込み済み。

・今は28年ぶりの割安なレベルだ。

・日本株の指数に連動する商品を買い増した。


確かに、2011年以降におけるアベノミクスにより、日本経済は息を吹き返しました。
ジム・ロジャーズは未来を予知する先見の明があったとしか言いようがありません。

しかし、先ほど掲載されたコラムから、彼が日本株に投資することの意味を私たちはしっかりと認識しなければなりません。

ジム・ロジャーズはそもそも長期で日本に投資しようと思っているわけではなく、アベノミクスによる政策を評価し、その恩恵で経済が活性化しているに過ぎないと言っているのです。

つまりは短期投資。
日本の将来的には悲観的。
誰の目で見たって楽観視できないのです。
私たちはこの言葉の意味を重く受け止めなければなりません。

日本株が上がっているのは、ただ割安で放置されただけで、適正値に戻っているだけ。

日本株が上昇することで、米国株より日本株を評価する声が大きくなりつつありますが、これは自己中すぎるバイアスです。

人間というのはいつも都合が良いもので、その時に輝いている宝石を崇めがちです。
人間というのはいつも目の前の希望にすがり、長期的に物事を見るのが苦手なのです。

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(ハリボテの希望にすがったように・・・)

長期投資をするのであれば、今までの歴史を鑑みた上で、合理的なマーケットに投資する必要があります。

冷静に考えてみてください。
人口減少が止まらない、イノベーションが起きない、大企業の不祥事が多すぎるなど、日本がアメリカと比べて勝てるところってあるのでしょうか?アメリカはこれらの条件と正反対ですし、なにより新興企業だって平気で時価総額で世界トップに躍り出ることができます。

日本が好きだから、日本に投資するというのは一見合理的ですが、それは日本と共倒れするだけです。

ジム・ロジャーズの言葉の意味を、もう一度考えて欲しいと思います。

まあ、彼みたいに短期で利益を上げるのが目的であれば話は別ですが。

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ジム・ロジャーズ
プレジデント社
2015-08-07