業績不振!!
バフェットによる株鬼売り!!
IBMはマイナス材料のオンパレード!!
それ故に、株価は下落の一途を辿っていました。
しかし、前回の決算にて新事業への投資が実を結び始めたと評価され、株価は140ドル台から大きく切り返しています。
そんなIBMから四半期配当金をいただきました。
インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)の名の通り、IBMはもともとハードウェアのマシン・ビジネスで成長を遂げた会社でした。B2Bのビジネスは最強そのもので、彼らの製品やインテグレーション無しではシステムを構築することは不可能だったのです。
しかし、同社のハードウェアが業界を席巻した時代が変わりました。
何もしなくても自社製品が売れていく寡占的モデルを崩してしまったIBM。
王者の地位に甘んじて、事業転換に大幅な遅れを取ったIBMは、他社の追随を許してしまいました。
ハードウェアはHPに、OSはWindows・RedHatに・・・
ただし、IBMは1990年から2000年初頭にかけて、コンサルティングビジネスを強化し、莫大な利益を得ていました。逆に言えば、コンサル業でしか稼ぐ術の無い、人的資本事業を柱にせざるを得なくなったわけです。
しかし、近年ではそのコンサルセグメントの売り上げも落ちています。
行く末を不安視され、世界最強の投資家「バフェット」までにも見放された絶体絶命のIBM・・・
・・・・・・・
■安西先生…コンサル辞めたいです……
IBMは再出発を決意したのです。
今では過去に稼いだ莫大なキャッシュを用いて、新事業への投資を加速させています。
コンサルに頼るビジネスはもともと合理的とは言えなかったため、これらの投資は評価に値します。
人工知能。
ビジネスモデルが構築できつつあり、顧客システムでもコンポーネント単位での利用が始まっています。人工知能やセキュリティはこれからの時代に最も利益をもたらしてくれる可能性を秘めたソリューション。人工知能は他社の追い上げもありますが、インテグレーション力を持ったIBMは他社を大きく引き離すことが可能だと考えられるのです。
なぜなら、B2Bビジネスは政治力も必要だからです。
一度シェアを持ってしまえば強い。
まだまだ人工知能は試作段階と言われていますが、ここ数年で将来のシェアは決まってくるも同然かもしれません。
クラウド。
クラウドが伸長しているのは、私は意外だと捉えていました。
なぜなら、クラウドはAWSやAzureが圧倒的なシェアを持っており、IBMのクラウドをあえて利用する選択肢を見いだせなかったためです。
しかし、少し考えてみると答えが見えてきました。
IBMの強さはインテグレーション力にあります。クラウドはホスティングの延長線上の世界であるため、ぶっちゃけ言うと今の性能は各社横並びです。そのため、コンサルで培ったインテグレーション力(要は売り込み力)が功を奏し、花が開きつつあるのだと思います。
また、研究用ですが、クラウドで量子コンピュータを搭載したサービス提供を始めています。ブロックチェーンのプラットフォームも魅力的です。これらの先行投資が花を開けば、再び業界を牛耳れる地位に復活するでしょう。
特にブロックチェーン技術は、仮想通貨以外でも、企業が機密性とコストダウンを計るために、汎用的なシステムで利用するシーンが期待されているので、確実に将来性がありますね。
先を見据えた事業投資を行っているのがIBM。
巨大企業が、再び生まれ変わる途中なのですよね。
つまり、IBMはビジネスモデルの転換期に差し掛かっていますので、
投資家は長期的な目線で見守っていく必要があります。
潤沢なキャッシュと技術力を武器に、再びIT業界の覇者になれるのか?
配当を貰いながらじっくりと見届けようじゃありませんか。
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