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シマンテックはNASDAQに上場する米国のセキュリティメーカーです。
同社は日本でもお馴染みのアンチウイルスソフト「ノートン」を提供しています。
1982年創業、従業員数は11,000人に上り、S&P500にも組み込まれている優良IT企業です。

シマンテックのようなセキュリティ企業は、今後ますます重要な位置づけになっていきます。

全てのヒト、モノがインターネットに繋がる時代では、セキュリティこそが要だからです。

サイバーセキュリティ空間における犯罪件数、悪質さは年々増加の一途を辿っています。
元々ハッカーと呼ばれていたコミュニティでは、自己顕示を欲し、ある種の愉快犯的な存在だったのですが、ここ最近は身代金を要求する、引き抜いた個人データを闇サイトで売却するなどの「ビジネス」に昇華しています。

■サイバー犯罪の増加
アノニマス画像

2017年に発生したサイバー被害だけでも以下の通りです。
あまりに多いため割愛しますが、大手企業でもこの有様ということが理解できます。


・太陽日酸
サイバー攻撃を受け、従業員(退職者含む)の個人情報1万1,105件が流出

・日本貿易振興機構(JETRO)
外部からの攻撃を受け、メールアドレス2万6,708件が窃取

・東京都
不正アクセスが発生し、利用者のクレジットカード情報67万6,290件が外部へ流出

・法政大学
不正アクセスを受け、保持していたアカウント情報4万3,103件が流出

・日本郵便
不正アクセスにより、顧客情報29,116件と、サイト上で作成した送り状1,104件が流出

・沖縄電力
不正アクセスがあり、一部コンテンツの改ざん及び顧客情報の流出

・JINS
不正アクセスが発生し、保有していた顧客情報118万8,355件が流出

・総務省

不正アクセスが発生し、統計情報及び約2.3万人分の個人情報が流出

・ぴあ
不正アクセスがあり、個人情報約15万件(内クレジットカード情報約3万2,000件)が流出

世界的にサイバー攻撃の数は年々増加しています。
日本も例外ではなく、世界的に裕福な国として見られていることもあり、海外からターゲットにされることも多い国です。企業のセキュリティ投資は加速していくことが予想されます。

■サイバー戦争
サーバー戦争

米国防総省が「サイバー攻撃は戦争行為」と発言するなど、既にサイバー空間を巡る争いは熾烈化しています。
中でも、電力網を狙うウイルスはかなり高度化しており、国民生活に大打撃を与える懸念も高まっているのです。

例えば2016年、ウクライナの電力事業者がターゲットとなり、22万5000世帯もの大規模停電が発生しました。
この停電は、ロシア政府によるサイバー攻撃だとウクライナは批判声明を出しています。

原発へのサイバー攻撃にも米政府では懸念されています。
原発を含む発電所が狙われていると、FBIや国土安全保障省が警告しているのです。
また、ペリー・エネルギー長官は「脅威は現実であり、今も続いている」とのコメントを出したことも記憶に新しい出来事です。


サイバー空間における戦争は既に始まっています。


今後、国に大打撃を与えるサイバー攻撃が発生する可能性は多いにあります。
技術の進歩は日進月歩ですが、攻撃者も同様に日進月歩に進化します。
つまり、いたちごっこ状態であるため、企業のセキュリティ投資は年々膨れ上がる運命にあることは容易に想像できるのです。

■シマンテックのビジネス
ノートン

ノートンに代表される「アンチウイルスソフト」や、Webサイトを安全に閲覧する暗号規格である「SSL証明書」が彼らの主な成長の柱でした。しかし、これらの技術だけではサイバー攻撃を防げなくなっています。

そこで登場するのが彼らのSOCです。
SOCとはセキュリティ・オペレーション・センターの略で、不審な通信が無いかを24時間365日でモニタリングするセクションです。

彼らの強みは、アンチウイルスソフト事業で長年培ってきたデータにあります。
シマンテックは世界的に法人・個人問わず顧客を保持しているため、鮮度が高く精緻なデータを入手することが出来ます。このデータをインテリジェンスとし、インシデントの早期発見に繋げていることが強みになります。

今後も、インターネットが使われ続ける限り、同社の需要は拡大していくと考えられます。

■株式としての魅力
最後に同社の株式です。

シマンテック株価

サイバー攻撃の活発化に伴い、株価は上昇しています。
これからのIoT時代を迎えるにあたり、ますます必要とされる企業になっていくのは間違いありません。
配当利回りは1.04%と、少々物足りなさを感じますが、グロース株の位置付けに近いので利回り期待で買うような銘柄でもないでしょう。

シマンテックはなかなか将来性が期待できる銘柄かもしれませんね。

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