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昨晩のNYダウは終値で23,000ドルを突破。
またもや、史上最高値を更新しました。

1番の牽引役となったのは、業績が低迷し続け、 バフェットにも見限られていたIBMです。

IBMは、IT黎明期ではハードウェア事業で大発展を遂げたパイオニアでしたが、昨今のIT成熟により製品はコモディティ化。
HPなどの安価で高品質なサーバ群にIBMはシェアを奪われ続けてきました。
22四半期減収というある意味驚異の決算を叩き出し、株は売られ続けました。
ここ最近のIBMは、人的リソースに頼るコンサルティングでしか稼ぐ術がなかったわけですが、AIやセキュリティへの投資がとうとう実を結びつつあります。

AIといえばワトソンです。
ビッグデータを基調に、人間が学習できるよりも遥かに膨大なデータ学習を行います。
また、感情が一切排除された合理的な判断力は、これからどの業界においても、ビジネスには必要不可欠になります。
韓国では人間の感情が招く汚職が頻繁しているため、国家プロジェクトでAI議員を本気で作り出そうとしています。
米国では司法や警察の判断に、もはやAIが欠かせない存在となっています。
AIはまだ実験段階であると、散々揶揄されてきましたが、実験段階でこれだけの成果を挙げているわけです。
進化の行き着く先は、我々の想像を遥かに超えた未来になっているかもしれません。

続いてセキュリティです。
マカフィー、シマンテックなど、アンチウイルスベンダーもこぞってセキュリティオペレーションセンター(SOC)を立ち上げ、昨今の悪質化するセキュリティ犯罪防止ビジネスに乗り出しています。
IBMはSOCでも世界各国に顧客を持っていますが、そのセキュリティを検知するインテリジェンスも持ち合わせています。
これが、IBMが最強と考えている所以です。

AIとセキュリティ。

今後は最もカネのなる木です。
IBMは次世代技術のタネを植えている時期です。
いわば、ベンチャーに立ち戻った状況ですが、NYダウ採用銘柄であり、22年連続増配、配当利回りも4%。
こんなベンチャーいません。

バフェットが買ったから、売ったからといって株を売買するようなコバンザメ投資法は、今までは儲かってきたかもしれません。
しかし、グローバル時代の変化は早いものです。
今後は「何が本質であるか」を問い続け、自分の信じる銘柄に投資し続けることが必要になっていくと思われます。

私のスタンスは、もちろん今後も買い増し一択です。

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倒れゆく巨象――IBMはなぜ凋落したのか
ロバート・クリンジリー
祥伝社
2015-03-11