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ドル転。
それは、円をドルに変換することを指します。


「円安こそ正義」


この概念が、外国株を始めると変わります。

まず、日本株投資家にとっては、円安はとても嬉しいトレンドでした。
株価は上がり続け、企業業績もうなぎ上り。
日本株投資家にとっては、こんなに嬉しいことはありません。
アベノミクスによる円安で恩恵を受けた企業やサラリーマンも少なくありませんでした。

しかし、なぜ円安になるとここまで景気が良くなるのか?
きちんと理解されている方は多くはありません。

それは、日本は輸出国家であるからです。

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日本はもともと資源がある国家ではありません。
中東、ロシアなどのように、資源で経済成長を見込める国ではないのです。
しかも、日本は人口減少により内需での成長が見込めないので、海外に活路を見出すことでしか稼ぐ術が無くなっているのが現実です。

万国共通になりますが、海外で自国の製品が売れるにはどのような観点が必要でしょうか。

それは「モノが安いこと」です。

日本人も同じですが、モノが安ければその商品は魅力的に移ります。
魅力的な商品という最大の要素は「価格が安いこと」なのです。

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海外旅行は、よく円高が有利とは言われますが、何が有利なのでしょうか。
例えば、海外でマクドナルドのハンバーガーを食べるとします。
同じ1ドルのハンバーガーなのに、円安であれば120円、円高であれば80円だったら、円高のほうがオトク!って思いますよね。

一泊3万円のホテルでも、ホテルの値段は変わらないのに円高になるだけで2万7000円になるのだったら嬉しいですよね。
私はとっても嬉しいです。

それと同じ原理で、外国人からすれば、円安局面では自国の通貨の価値が高くなるため、海外への投資が有利になります。

同じ100円だったとしても、外貨の価値が低下し、自国通貨の価値が高くなれば、オトクに日本株を買うことができます。

円安になればなるほど日本の企業は高利益を計上することができ、外国人投資家はそれらの好業績を上げる外国企業の株を安く買うことができため、まさにwin-winの関係になるということです。

つまり、円安であるほど外国人投資家の投資を呼び込めるため、芋づる式に日本株は上昇していくというロジックになります。

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さて、これから投資もグローバリズムの時代を迎えます。
株式投資といっても、自国への投資だけではなく外国株を買うことが常識となります。

米国株に比重を置くようになった私たちはどうでしょうか。
米国から見れば、私たちは「外国人投資家」になります。

米国市場に上場しているAmazonの株価は1,000ドルです。
円高であれば、1,000ドルであったとしても1,000ドル以下で買うことが出来ます。
米国株などの外国への投資をする人にとっては、円高は願っても無いメリットとなります。
円高になることは、日本人の外国株投資家にとって嬉しいことになるわけです。

では、より安く外国株を買いたいからといって、円高の時を狙ってドル転する機会を待っていることが果たして正解なのでしょうか?
実は、将来的には緩やかに円安に進むことになりますので、ドル転は早ければ早い方が有利です。

なぜなら、通貨の価値は国力に比例するからです

いくら量的緩和で円安政策を促したとしても、国力の弱い国の通貨価値は下がり続けます。

これからも経済成長を続け、人口増加もしていくアメリカは、今以上に通貨価値が上がり続けることになります。
日本はこれから何かしらの奇跡が起きない限り、残念ながら国力が衰えていくことは明白ですので、将来的には緩やかに円安の道を突き進んでいくことになります。

であれば、今後米国株などの外国株に比重を置くとすれば、

「今が円高だからドル転しよう!今が円安だから控えておこう!」

というのは、長期的に見れば今すぐにでもドル転しておいたほうがオトクに決まってますので、思い立ったときに迷わずドル転しておくことが賢い選択肢であるといえるのです。


かくいう私も、近いうちまたドル転しようと考えています。
直近の円安円高を気にすることは得策ではありません。

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通貨の未来 円・ドル・元
英『エコノミスト』編集部
文藝春秋
2016-04-15