シリコンバレー

技術革新や流行り廃りのスピードが激しく、栄枯盛衰のサイクルが早いといわれるITセクター。
故に、ITセクターへの投資は難易度が高いのではないか?と考える方も多くいらっしゃると思います。

しかし、そんなITセクターでも流行り廃りに左右されないディフェンシブ銘柄があります。
今回は、IT技術の概念を交えて解説していきたいと思います。


まず、ITセクターと聞いて、どんな銘柄を思い浮かべるでしょうか?
今をときめく主要なIT企業を並べて見ます。

Amazon、Apple、Microsoft、Google、Facebook、Twitter、Netflix、Verizon、AT&T、Cisco、HP、Oracle、IBM、etc...

これらは、ITセクター(またはハイテクセクター)と一括りにされてはいるものの、企業におけるコア・ビジネスは各社様々です。

例えるなら「公務員」という括りの中に、警察、教師、消防、市役所、自衛隊、刑務官など、職種が多岐に渡っているように、ITセクターの各企業もやっていることは皆バラバラなのです。

バフェット

バフェットは、

「派手さはない。普段は意識しないが、人々の生活に溶け込んだ銘柄こそが、何年後も持ち続けていられる優良銘柄なのだ」

と説きました。
つまり、それらはコカ・コーラなどの生活密着型の銘柄が該当します。

また、

「人々が熱狂する企業は、人々の冷めるスピードも早いため、長期的な投資妙味は無い」

と、人々に注目されるような華々しい企業を一蹴しているのです。

その意味では、ITセクターはいずれも注目度が高く、華々しい企業ばかりです。
それ故、「移り変わりも早いものだから、長期投資には適さないのか?」と思われがちですが、ITセクターでもバフェット思想を織り込んだコカ・コーラ銘柄はあります。

それは、ITインフラレイヤー銘柄です。

ITの世界にはOSI参照モデルという、とても有名な概念が存在します。
これは、各技術的役割を7階層(レイヤー)に分けた理論であり、IT企業はこのレイヤー毎にビジネスモデルが確立されています。

osi-model

難しい話で恐縮ですが、下に行くほど物理的なレイヤー(黄色セル)で、上に行くほど論理的なレイヤー()になります。
簡単に言うと、上のレイヤーが機能するためには、下のレイヤーが無ければ成立しません。
ビジネスでは、下に行くほどインフラビジネスで、上に行くほどアプリビジネスになります。

世間で注目され、よく騒がれるのは、上に位置するアプリレイヤー企業です。

いつも皆さんがよく利用しているTwitter、Facebook、YouTube、Instagram、Netflixなどのアプリケーションサービスを提供する企業がそれに当たります。

もう少し解りやすくするため、コア・ビジネスを元に企業をOSI参照モデルへ当てはめてみます。

osi

インフラレイヤーと比較した場合、アプリレイヤーは初期投資額も少なく済み、参入障壁も低いので、様々なベンチャーが参入して、流行り廃り早いビジネスを繰り広げます。
つまり、アプリレイヤーはレッドオーシャン化され、激戦区になるわけです。

対して、下に位置するインフラレイヤーの企業は、人々の目に触れられる機会はあまりないので派手さは皆無であるものの、アプリレイヤーを支える縁の下の力持ちであるため、多額の設備投資も必要であり、初期投資額も膨大になります。
故に、参入障壁も高く、ベンチャーはなかなか立ち入ることが難しいブルーオーシャンなのです。

また、インフラレイヤーは技術的にも重要ですし、これが無くしてはインターネットが成立しないため、非常に寡占的且つ安定した高利益ビジネスを展開することが可能となります。

つまり、今後、TwitterやFacebookなどのサービス、iPhoneなどのデバイスが凌駕されるプロダクトを世に送り出す革新的な企業が出てきたとしても、それを支えるITインフラは変わらず使い続けられるわけです。

究極には、インターネットが人々に使われなくなることがない限り、ビジネスとしては安泰でしょう。

これらのVerizon、AT&T、Cisco、IBMなどのインフラレイヤー銘柄こそ、バフェットの言う何年後も安心して持ち続けられるITセクターのコカ・コーラ銘柄となるのです。

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日経BP社
2014-07-03