ブラックアメリカ

日本は島国根性国家であり、未だに村社会精神が抜けていません。
それ故、どんな形であれ日本人は協調性を乱すことに大変ストレスを感じる性質があります。
ストレスを感じると、人は自分を責め始めます。
自分を責める方が、他人を責めるより遥かに楽だからです。

「俺さえ我慢すればそれでいいんだ」

このような思考回路で溢れかえると、悪徳ブラック企業はますます調子に乗って労働搾取をヒートアップさせます。

違法は違法。
労働者はしっかりと己を主張しましょう。

さて、ここからが本題なのですが、LEGOランドが何かと話題のレゴを使って、日本人の生産性の低さを揶揄した画像が話題となっています。

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生産性の低さの根本的概念を的確に表現してますよね。

タイヤを使った方が人手も減らせるし、運搬スピードも格段にUPするのに、日本人は人力で運ぶという「行為」自体に価値を感じているのです。

「汗水垂らしてお金を稼ぐことは美徳である」

詰まるところ、これは単なる自己満足です。
お金を稼ぐ意味を履き違えてる典型です。

お金を稼ぐ、とはどういうことでしょうか?
それは相手に価値を提供することです。
その対価として、我々はお金を頂くことができます。
我々はそのお金を、さらに自分に価値を提供してくれる相手に支払います。
そうすることで、世の中はますます価値の向上を目指し、便利なサービスや商品を生み出していくのです。

株式投資も同じです。
投資家は資金という「価値」を企業側に提供することで、出資を受けた企業は事業拡大に向けた人員増員や設備投資をすることが出来るのです。
その価値提供の見返りとして、企業から配当をいただけます。
ここには「汗水垂らし」という概念は一切入っていません。
しかし、価値を提供することにより社会全体により豊かな影響をもたらすことは明白です。


つまり、「汗水垂らすこと」と、「お金を稼ぐ」ことは、完全に異なるロジックであることがわかります。


ネット社会になり、日本人も目を外に向けることが出来始めたので、この事実には気付き始めている人は多いです。
特に私の同世代や、下の世代では完全に意識が変わりつつあります。
世間ではそれを「ゆとりの考え」と揶揄しますが、本質を考えられない人の発想に過ぎないので無視した方が賢明です。

また、長時間労働も同じ話だと思っています。
「長時間労働者は頑張っている!」と評価されることが多い日本ですが、肉体的、精神的疲労が生産性にどれだけの影響を及ぼすか評価者はまるで考えていないのです。
生産性は低いのに残業代は積み上がる。
会社にとっては迷惑以外の何者でもないのに。
まあ、そんな評価者を役職に据えているあたり会社も同罪ですが。

私の部署は幸い、上司を含め大変恵まれているので、とても気持ちよく仕事をさせていただいているのですが、部署によってはまだまだこのような風習はあるみたいです。
まあ、人が多いこともあり、いろいろな人がいるので当たり前っちゃ当たり前ですが。

ネットで見たと思うのですが、Excelでの計算結果をわざわざ電卓で裏どりさせる会社もあるそうですw
その上司は、
「Excelが本当に正確だと言い切れるのか?」
という理論らしいのです。
それを言ったら電卓も正確なのか検証しろや!という理論になると思いますけど。
Excelは世界で最も利用されている「表計算ソフト」なわけです。
もちろん、完全にバグがないわけではありませんが、そこに疑問を持たれてしまうと仕事なんて出来ないですよね。
本人の美徳を他人に押し付けないでほしい典型かと思います。

このように、生産性という問題は今後の日本にとって重要な課題になりつつあります。
少なくなる人口でどれだけ成果を上げられるか?
日本経済の発展は「生産性」がキーとなっていきます。

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