米国株の人気の理由の1つは、大きなリターンが期待できるからです。
米国のナスダック証券取引所は、ベンチャー向け株式市場でニューヨーク証券取引所と並んで有名な取引所です。
ナスダックには、ハイテク株やIT関連銘柄が多く、今後も大きく成長することが期待できます。
ナスダックに関連するETFとして有名なのが「QQQ(インベスコ QQQ トラスト シリーズ1)」です。
この記事では、今後も成長が期待できるQQQについて解説します。
QQQとは?
QQQはNASDAQ100指数の値動きに連動するインデックスETFです。
NASDAQ100とは、ナスダック証券取引所へ上場する銘柄の中で、金融機関を除いた時価総額上位の100社に絞った指数です。
時価総額加重平均型なので、時価総額が大きい銘柄ほど影響が大きくなります。
ナスダックはベンチャー向け株式市場と紹介しましたが、成長企業では利益を配当に回さずに企業の成長に使うことが多いです。
そのため、QQQも分配利回りは低めになっています。
一方、米国ETFとして人気のVOO:バンガード S&P 500 ETF(0.3%)や、構成がQQQと似ているVGT:バンガード 米国情報技術セクター ETF(0.1%)と比較しても、経費率は高めです。
QQQは分配金や長期投資として利用するよりも、短期~中期的で値上がりを期待した投資に適しているといえます。
QQQが人気の理由
QQQが人気の理由は、成長性の大きさです。
下のチャートは過去5年間のQQQ(青線)とS&P500指数(オレンジ線)の動きです。
QQQがS&P500指数を大きく上回っていることが確認できます。
QQQとS&P500の比較
なぜ、こんなにも成長しているのか?
これには特にGAFAMといった米国でも有数の企業が関係しています。
GAFAM:グーグル、アマゾン、フェイスブック(現メタ)、アップルにマイクロソフトを加えた5社の総称
QQQの構成銘柄上位10企業はこのようになっています。
先ほど説明したGAFAMで約40%を占める割合です。
QQQは母数が100社である上に、時価総額加重平均型なので、上位企業の影響が大きくなります。
そして、GAFAMはこの数年で大きく成長してきました。
それがQQQの成長につながっており、米国株投資家にも人気の理由となっています。
ただし、今後も同じような成長が続くかはわかりません。
ナスダック100指数の構成銘柄は50%近くが情報技術セクターで占められています。
情報技術セクターは金利上昇の影響を受けやすいセクターです。
グローバルX社(QYLDなどを運用している会社)の資料では、10年物国債の利回りとマイナスの相関が最も大きいのが情報技術セクターだという結果が出ています。
そのため、政策金利が上昇している現在、短期~中期的にはQQQは厳しい考えたほうがよいかもしれません。
また、かなり偏った構成であることも認識しておきましょう。
QQQの1銘柄ではリスク分散というほど分散はできません。
QQQの1銘柄ではリスク分散というほど分散はできません。
QQQに投資するには?
QQQに投資をするには2つの方法があります。
1つは現物でETFを購入する方法です。
QQQは多くのネット証券で取り扱っています。
米国株取引の口座開設が別途必要になりますが、すでにネット証券口座を持っているならその証券口座を利用しても良いでしょう。
これから証券口座も作るようであれば、マネックス証券やSBI証券は米国株銘柄が多くおすすめです。
米国株の分析ツールは少ないため、特にマネックス証券は米国株銘柄スカウターが使えて便利です。
もう1つの取引方法はCFD取引です。
CFDとは、Contract for Differenceの頭文字をとっています。
CFD取引はデリバティブ取引の一つで、「差金決済取引」という意味です。
デリバティブ取引は金融商品から派生した取引のことで、現物の受け渡しはなく、取引開始時と終了時の差額の損益だけをやり取りする取引です。
CFD取引はIG証券などで取り扱っています。
成長性を買うならQQQへ投資はおすすめ
QQQを構成する銘柄は、今後も成長していくと考えられます。
現在は政策金利の上昇などにより、強気で投資するには注意が必要ですが、今後の成長性を見込んでQQQに投資するのは悪くありません。
大きなリターンを狙ってみたいならQQQへの投資を検討してみてください。
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