米国株は最近話題になっていますが、なぜ日本にいながら日本株ではなく米国株なのか?どんな銘柄があるのか?一つずつ考察しながら深掘りしていきます。


米国市場の変遷


まず、各企業の時価総額を確認していきます。企業の世界時価総額ランキングで、1995年にはNTT(1,284億ドル)、トヨタ自動車(794億ドル)など日本企業も上位に名を連ねていました。 しかし、2015年時点で、1位:アップル(5,869億ドル)を皮切りに、米国企業がTOP10を独占しています。現在でもさらに米国企業は拡大し続けています。
参考: https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/ranking/?kd=4&mk=&adr=&idx=&brk/=


相場急変とその後


そんな米国市場ですがブラックマンデーやリーマンショック、そして直近のコロナショックの暴落時、相場はどうなったか確認していきましょう。 1987年に起こったブラックマンデーではダウ平均株価は前日比20%の急落でした。

しかし、その後FRBの利下げによる長期金利の安定化、米国企業の業績拡大により2年後の1989年にはダウ平均株価は元に戻っています。

次に2008年に起きたリーマンショックですが、ダウ平均株価は最大44%まで下落しました。しかし、やはり2年余りで元の株価まで戻していき、その後も成長を続けています。コロナショックにおいても2020年に過去最大の2,997ドルの下落幅を記録しましたが、その年の11月には元の株価を超え、その後、初めて3万ドル台に到達しました。

米国株の底力はアップルを例に上げてみるとよくわかります。 リーマンショックが起こった2008年には7ドルだった株価が、2021年には180ドルを超えた時もある程、株価が上がりました。
参考:https://us.kabutan.jp/stocks/AAPL/historical_prices/yearly

急落しても戻る!そして更に成長していくのが米国株の強みです。
米国市場の銘柄はどんな銘柄があるのか探っていきましょう。
①アップル(AAPL) 日本人も大好きなiPhoneやiPadを製造、販売している企業です。 時価総額も全世界で1位で、トヨタ自動車の何倍もあります。日本人の感覚では信じられませんが、それが現実です。今後も世界中の人が欲しくなる製品を生み出し続ける可能性が多くあり、将来性も抜群です。

②ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ) 医療・ヘルスケアの企業です。目薬、鎮痛剤、バンドエイドなどの一般用医薬品や栄養補助食品、治療薬などを製造、販売しています。最近では新型コロナウイルス感染症ワクチンを開発しました。どこかで必ずお世話になっている製品を作り続けていますね。 製品の信頼性はもちろんですが、財務も鉄壁です。株価の値上がりだけでなく、増配に関しても非常に積極的で、連続増配年数は驚異の59年にもなります。日本では花王の33年が最長ですので、いかにスゴイ事かがわかると思います。

③コカ・コーラ(KO) ノンアルコール飲料の世界最大メーカーですね。飲料用濃縮液の製造と販売をしていて、ブランドは500種以上あり、炭酸飲料や水、スポーツ飲料、エネルギー飲料など様々です。

恐らく知らない人は世界中に一人もいないのではないか・・・?というくらいの知名度ですね。これから飲料系で他社が参入してきてもコカ・コーラが淘汰される事は全く想像出来ないので、永遠に渡り存続出来ると思える企業ですね。

連続増配年数も59年にもなり、ジョンソン・エンド・ジョンソンと肩を並べる企業です。 ちなみに50年以上増配をしている企業は敬意を込めて配当王と呼ばれています。増配を続ける事はそれだけ難しい事なんですね。

これら3社だけみても、米国企業の製品、サービスが世界中で使われている事がわかります。これらの企業に投資する事は自分自身もその事業の一端に乗れる事であり、これから人口増加が見込まれる米国を拠点にする企業に投資する事がいかに投資先として魅力がある事かわかったと思います。
日本株だけでなく、米国株に投資する事も検討していきながら投資先を選んでいきましょう。

米国株っていうか、アップルすごすぎるやろ・・・