ファウンダー-1

映画『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』が日本で公開されました。この映画は世界最大のハンバーガー・チェーン「マクドナルド」の創業者である、レイ・クロックを題材にした実話映画です。有名な話ですが、マクドナルドはハンバーガーが美味しいから売れたのではなく、合理化されたバーガー・システムと不動産システムにより発展させていった戦略的ビジネスの象徴です。

もともとマクドナルド兄弟が創業したマクドナルド。当時はハンバーガーショップではなく、ドライブイン形態で営業していたフードレストランでした。メニューは豊富でしたが、売上の大半はハンバーガーでした。

そこに目をつけたマクドナルド兄弟は、ハンバーガーに特化したシステム化を行い、「安い!早い!旨い!」をコンセプトにハンバーガー特化型店舗に進化させました。注文を受けてから数分以内にハンバーガーを提供するために、定型化したバーガーの概念と調理システムを導入したのです。

マック

この映画の主人公にもなっているのが、もともとビジネスマンであったレイ・クロック。営業をしていたときに偶然見つけたマクドナルドのシステム化された合理的経営手法に感化され、フランチャイズ化をひらめきます。すぐさまマクドナルド兄弟を説得し、契約を交わすことになります。

その後は勢いよく店舗を増やし、成功の道へと突き進んでいくことになりますが、マクドナルド兄弟は店舗拡張にはもともと乗り気ではありませんでした。利益を第一に追求するレイ・クロックとマクドナルド兄弟との関係は悪化の一途を辿ることになります。

最終的にはマクドナルド兄弟は、自分たちの「マクドナルド」事業をレイ・クロックに売却。世界各国にマクドナルドを出展し、ハンバーガービジネスの先駆者として世界的な巨大企業に育て上げたのは、紛れも無くレイ・クロックだったのです。

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マクドナルドより美味しいハンバーガーショップなら腐るほど存在する。

マクドナルドのバーガーは価格そこそこで味もそこそこです。しかし、全世界のユーザに支持されており、ハンバーガーといえばマクドナルドとイメージするほど同社の存在感は絶大です。商品が売れるには何が大事か想像してみてください。高くて味良しなバーガーは確かに需要はありますが、世界中の人が食べられるとは限りません。

ビジネスとは商品を優良にすれば売れるものではなく、「誰に、何を、どう売るか」が大事なのです。マクドナルドがここまで強いのはレイ・クロックという天才ビジネスマンが戦略的に育て上げたからこそであることがわかります。

どちらに共感するか?

池上彰氏が語っていたことですが、レイ・クロックとマクドナルド兄弟のどちらに共感を覚えるかで国民性がわかります。アメリカ人はレイ・クロックを支持する人が多いらしいですが、日本人はほぼ確実にマクドナルド兄弟に共感を覚えるそうです。

手段を選ばず資本主義経済や競争社会の中でのし上がっていくレイ・クロックに嫌悪感を覚えるのが日本人であり、「金儲けは汚い」と感じるところに如実に国民性が現れています。ビジネスには個人の感情は不要のはずですが、日本人は私情を持ち込むことが脆弱さに繋がるのだと思います。

マクドナルドは今後も快進撃を続けると思います。ここまで世界に根付いたビジネスはそうそう簡単に覆るものではありません。この映画を見たらマクドナルドの株が買いたくなりそうですね!もちろんMCD(NYSE)のほうで。

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