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アメリカで決算発表が相次いでいる中、IBMも決算発表を行いました。純利益は前年同期比13%減の17億5000万ドル(約1900億円)となっています。売上高については、なんと20四半期連続(!)減収です。

IBMといえばバフェットが筆頭株主となるほど肩入れしている企業でしたが、最近は持ち株の3分の1をも売却するなど投資家の間で動揺が広がりつつある話題の銘柄です。米国株に投資している方も同社の株を持っている人が多い印象です。

IBMで有名なのは最近話題のAIワトソンですね。

AIはこれからの時代に確実に中心となるソリューションになります。


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さて、IBMはワトソンに代表されるように、法人向けソリューションが主な会社です。私は長いことIT業界に携わっていますが、最近のIBMさんはコンサル屋のイメージが強いですね。コンサルとはコンサルティングのことで、お客さん先に常駐しながら問題点を抽出し、経営層などにあーだこーだ言いながら、悪いところはここだから改善しましょう!などとアドバイスを行いお金をもらうお仕事です。

時にはコンサルの結果で露呈された問題を解消すべく、インテグレーションも担うこともあります。(しかし、受注にはユーザ企業は必ずベンダ選考フローを踏むので、コンサルしたからといって必ずしも同社が受注するとは限りません)

経営、戦略、ITコンサルなど、コンサルティングの分野は幅広いですが、もちろん彼らはITコンサルが得意です。

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「International Business Machines」

IBMはIT業界の巨人と言われてきました。名前にMachinesとあるように、昔はIBMマシンがなければシステムを組むことすらできませんでした。根幹となるサーバなんて最たるもので、日本でも大抵の民間企業や官公庁が同社の製品だったと記憶しています。

しかも、サーバをIBMにすればその他も必然的にIBM製でなければシステムの親和性が取れなくなるのでOS、MW、SWなどもIBM一式で揃える必要がありました。(OSの名前はAIXといって、良く使っていました。)

最近では、IBM系のサーバ郡のシステムは「レガシーシステム」と位置づけられることも多くなっている印象です。レガシーとは古くなったコンピュータのシステムや技術のことを指しますが、決して同社の技術が古くなったのではなく、同業他社が多くなったことにより競争が激化、製品自体がコモディティ化したことにあります。

つまり、ITのインフラを司るネットワーク、サーバなどの「インフラレイヤー」は成熟期に突入しているということです。サーバを例にすれば、システムリプレイス後もIBM製品を使い続けることはあまりなく、HPなどの安価なサーバに大量に切り替わっています。安いから採用している、という理由ではなく、単純に性能差があまりないのです。

しかも、IBMはOSまで自社製品縛りだったりするわけですが、HPやその他メーカはWindowsやLinuxなどの多種多様なOSも導入し易いのでエンジニアからすると使い勝手がいいのですね。すると必然的に同社の優位性も揺らいでくる、というわけです。

ちなみに、HPはサーバ以外にもネットワーク分野に切り込んで来ています。ProCurveというブランド名の安価なスイッチでCISCOの牙城を切り崩そうとしています。CISCOは高価ではありますが、かなり高性能で顧客要件やエンジニア要求に応えてくれる仕様だったりするので、まだまだCISCOの優位性は断然高い位置にあります。CISCO製品は、業界のデファクトスタンダードになっています。そこまで市場を牛耳れるほどCISCOは強いです。NYダウに採用されているのも納得します。

また、業界でIBMが有名だと思う分野は今をときめくセキュリティです。例えば、セキュリティ・オペレーション・センターという組織があります。サイバー攻撃に対して対処やアドバイスを行う組織体です。年々サイバー空間を巡る攻防が激しくなってきていることから需要増は必至です。

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24時間体制でセキュリティの脅威からシステムを守ります。世界中の企業や行政機関を顧客に持っています。セキュリティ分野で、同社はかなり最先端です。AIの融合で更にその強みを加速させていくでしょう。

あとは忘れてはならない製品はThinkPad!キーボードの真ん中に赤い丸が付いているパソコンです。

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もはや一般で使われることはほぼないと思いますが、エンジニアの間ではファンも多い商品です。ちなみに
ThinkPadはIBMからLenovoに買収されています。

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最後に、クラウドなど成長分野は堅調に推移したと決算にありますが、クラウドは依然としてAmazonが強いです。むしろAmazon AWSは最強です。日本企業も積極的にAWSを採用しています。

中でも驚いたのが今年のニュースでもありましたが、三菱東京UFJ銀行が勘定系システムをAWSに移行すると発表したことですね。
勘定系システムは銀行システムの根幹であるので、これが止まったらATMや決済が止まります。クラウドって自分たちで管理できないのでメンテナンスとかいきなりやられることも結構ありますし、障害対応もAmazon任せになるので大丈夫かなーと思うのですが、同社は本気らしいですね。

業界にいる身から同社のイメージを綴ってみましたがいかがでしょうか。私の知らない分野の事業もあると思いますが、今現在で同社が根幹とする事業はざっとこんなところだと思います。今後のIBMの展開に期待です。

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