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保有原油埋蔵量、原油生産量、原油輸出量が世界最大であるサウジアラビア国営の石油会社「サウジアラムコ」CEOは、油田探採への投資が激減していることから将来的に原油の供給が不足する可能性があると指摘しています。

トルコのイスタンブールで先日開催された世界石油会議で講演した同社ナサールCEOは、今後5年間で世界の原油需要に応えるためには、新たに日量2,000万バレル超の原油生産が必要になるとの見解を示しました。

昨今の歴史的な原油価格暴落による影響により原油開発等への投資控えが加速する中で、供給の先行きにますます懸念が高まっているとのことです。サウジアラムコは生産力を維持するために、今後10年でなんと3,000億ドル以上を原油開発投資に充てる方針を打ち出しています。

シェール革命における原油供給過多により、なかなか価格が上昇しない原油ですが、我々人類にとって貴重なエネルギーなのは間違いありません。長期的には確実に原油価格は上昇していくと予想しています。

原油を直接買い付ける方法もありますが、石油メジャーでいまいち人気化しないエクソン・モービルを今のうちに仕込んでおくのも投資戦略の一手であるとも考えています。配当利回りも3.84%と高水準であり、増配記録は34年です。インカムゲイン銘柄としても申し分ない銘柄です。ちなみに日本の石油大手は出光興産や昭和シェル、JXなどがありますが、先日の出光興産の増資ニュースのように株主軽視も甚だしいので投資価値はありません。

さて、冒頭で話題に出したサウジアラムコですが、2018年に株式上場を予定しています。上場先の1つとして、東京証券取引所も候補になっているのです。上場によって公開される時価総額は230兆円にも上り、世界最大の時価総額であるAppleの70兆円をはるかに超える規模になります。

国営企業で未上場のため、財務諸表は公開されていませんが、アナリストの推測ではサウジアラムコの売上高はAppleとMicrosoftの合計をも上回っているとされている程です。それ故に日本政府も誘致に力を入れている案件となっています。東京証券取引所に上場する暁には、IPOには必ず申し込みを行う価値のある企業です。

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