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アメリカを代表する大手銀行のゴールドマン・サックスやJPモルガンチェースが服装規定を緩和することになります。トレーディング部門を筆頭としたシステム化推進により、エンジニアの獲得が急務になってきているからです。

特にAIを利用したシステム化が進むゴールドマン・サックスでは、2000年当時は600人もいたトレーダーを2017年にはなんと2人までに削減(99%以上リストラ!)しました。業種に限らず21世紀はITエンジニア黄金時代です。

人気就職先ランキングからの凋落。

長年、人気就職先業界の花形であった大手銀行。ここ最近ではGoogleやAppleなどのIT企業に押され、優秀な学生の獲得が困難になっています。主にシリコンバレーに拠点を構える大手IT企業は、厳格な服装規定を重んじる銀行業とは裏腹に、カジュアルな服装規定や快適な職場環境を売りにしてきたいわば真逆の文化を持っています。

そんな大手銀行が伝統を捨ててまで服装規定を緩和するということはつまり、IT企業の文化を取り入れることで学生に魅力を感じてもらおうという意図があるのです。最新の人気就職先ランキングではまだまだTOP10に入っているものの、年々その順位を落としています。文系の学生でさえ、就職したい企業の1位はGoogleであるという結果です。

・アメリカの大学生の人気就職先ランキング(2016年)
順位 ビジネス(経済・経営学) 人文科学/教養/教育 エンジニアリング(工学) 自然科学
1 グーグル ウォルト・ディズニー アメリカ航空宇宙局(NASA) メイヨー・クリニック
2 ウォルト・ディズニー 国際連合 グーグル アメリカ国立衛生研究所(NIH)
3 アップル ナショナルジオグラフィック ボーイング アメリカ疾病予防管理センター(CDC)
4 ナイキ グーグル テスラ ナショナルジオグラフィック
5 アーンスト・アンド・ヤング アメリカ連邦捜査局(FBI) スペースX アメリカがん協会
6 J.P.モルガン 平和部隊(ピースコープ) ロッキード・マーティン アメリカ航空宇宙局(NASA)
7 ゴールドマン・サックス アメリカ合衆国国務省 アップル アメリカ合衆国環境保護庁(EPA)
8 デロイト ティーチ・フォー・アメリカ ウォルト・ディズニー 平和部隊(ピースコープ)
9 アマゾン アメリカ中央情報局(CIA) ゼネラル・エレクトリック(GE) アメリカ連邦捜査局(FBI)
10 アメリカ連邦捜査局(FBI) アップル マイクロソフト グーグル
(出典:factboxglobal.com)

実は、2000年代に突入した頃から服装規定緩和の流れが同業に押し寄せていました。男性では夏でもスーツのジャケット、ネクタイは必須で、オフィス内でも着用を義務つけられていましたが、IT革命が始まった時期から時代の流れを取り入れてネクタイ着用ルールを撤廃するなど、動きに変化が見られていたのです。

とはいえ、信用力がものを言う金融ビジネスを手がける銀行業がTシャツスタイルで働くことなど想像できません。ゴールドマン・サックスなどの大手銀行はまだまだ政治や経済に多大な影響力を持つカリスマであることは明白であることから、今後も人気企業であり続けると思います。

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訣別 ゴールドマン・サックス
グレッグ・スミス
講談社
2012-10-23