
賭博黙示録カイジ。
有名な漫画で、自堕落な日々を過ごしていた主人公が、友人の保証人となって多額の負債を抱えたことをきっかけに、様々なギャンブルに挑んでいく物語です。藤原竜也主演で映画化にもなり、パチンコ人食い沼も話題になりました。反面教師漫画としてはウシジマくんに次ぐ大好きな作品です。
そんな中で、利根川という人物がド底辺であるカイジたちに放つ言葉が印象的です。
想像してみろ。
何も築いてこなかったおまえらにどこまで想像が届くかわからぬが想像してみろ。
いわゆるレールの上を行く男たちの人生を。。
おまえらのようにボォーッとしちゃいないぞ・・・・!
小学中学と塾通いをし、常に成績はクラスのトップクラス。
有名中学有名進学校と受験戦争のコマを進め一流大学に入る。
入って3年もすれば今度は就職戦争。
頭を下げ会社から会社を歩き回り足を棒にしてやっと取る内定。
やっと入る一流企業。
これが一つのゴールだが、ホッとするのも束の間すぐ気が付くレースがまだまだ終わってないことを・・・
今度は出世競争。
まだまだ自制していかねばならぬ。
ギャンブルにも酒にも女にも溺れず仕事を第一に考え、
ゲスな上司にへつらい、
取り引き先にはおべっか、
遅れずサボらずミスもせず、
毎日律儀に定時に会社に通い残業をし、
ひどいスケジュールの出張もこなし、
時機が来れば単身赴任。
夏休みは数日。
そんな生活を10年余続けて、気が付けばもう若くない。
30台半ば・・・・40・・・・・
そういう年になってやっと蓄えられる預金高が、
1千・・・・2千万という金なんだ・・・・。
2千万円。大金です。お金の価値を知るって大事なことだと思います。価値がわからない人はカイジみたいに散財してスッカラカンで借金地獄へ一直線です。
お金を稼ぐって本当に大変です。一般的なサラリーマンは一日の全てを会社に捧げてクタクタになるまで働き、得られるお金は雀の涙でしょう。この手の作品が支持されているのは、大多数が同じ思いを抱き、共感し、自分の気持ちを代弁してくれているからです。
皆命がけでお金を稼いで必死に生きています。
人生お金が全てではないですが、お金がなきゃ生きていくことさえできません。命は金より重いですが、命を維持するには金がいる。お金とは現代社会を生き抜く上で至上最も重要なライフラインということです。
お金は人の心を動かすことさえ可能です。お金に支配され、犯罪に手を染める者も多くいます。「お金」というキーワードだけで、人は人でなくなってしまう魔力を秘めています。
お金に支配されないためには、お金を支配する側に回る必要があります。それは自分がお金のオーナーになる、つまりお金に働いてもらうことです。「マーケットという国」に出稼ぎに行ってもらうのです。そうすればお金がお金を稼いでくれます。稼いでくれたお金をまた出稼ぎに送り出せば、さらにお金を稼いできてくれるということです。いずれ、オーナーである自分が働かなくなる日がくるでしょう。
リタイアを目標にしなくとも、仕事以外のインカムができることにより生涯に渡り心に余裕を生み出すことができるでしょう。今が100万くらいしか資金がなくても全く問題ありません。大事なのはいくら投資できるか、ではなく、どれだけ継続できるかなのです。毎月3万円程度のS&Pなどの優良銘柄を買っていくだけでいいのですから簡単なものです。
おそらく、日本国民の9割はこの事実を知らないまま生涯を終えます。
現代の情報社会では賢い選択が常に求められます。一攫千金というギャンブルに惑わされず、地道に継続することこそが人生を勝利へと導く最適解となります。

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