4年前に始まった日本とEUの経済連携協定であるEPA交渉。昨日5日、ベルギーのブリュッセルで閣僚レベルでの協議が行われ「大枠合意の達成」と岸田外務大臣が発表しました。これで、ワインの関税はなんと互いに即時撤廃!チーズに関しては低関税の輸入枠を新設することで合意したと伝えられています。

チーズに至っては、なんと29.8%もの関税がかかっていたわけです。現在は300円のチーズを買ったら、内100円は関税であり、プラス30円弱もの消費税がかかります。消費者としては素直に喜べるニュースだと思います。私はどちらも大好きな品なので、超絶喜んでおります!!

そもそも、関税なんて21世紀のこの時代にマッチしません。人やモノがますます国境を越えてシームレスになる時代に突入している中で、完全に時代遅れの産物なのです。日本でいういわば「関所」のようなものだと想像していただくとわかりやすいかと思いますが、関所が無くなったほうが人やモノが自由に行き来でき、日本はさらに豊かになりましたね。

話を元に戻しますと、無理やり産業を保護したところで良いことなんて何ひとつありません。保護された産業はやがて惰性となっていき、腐敗していきます。消費者は品質の低い「まずいもの」を「高い金を出して」購入することになるのです。普通、そんなことされて嬉しい人はいませんよね?今回の件で文句を言っているのは利権に守られた極一部の権力者だけだということです。

例えば、バターも国内酪農家を保護するという大義名分の下、輸入はいまだに国家貿易で統制されている分野です。

先月、ガイアの夜明けで「巨大規制に挑む! ~「バター不足」さらなる闇~」が特集されていました。バターは2年ほど前から慢性的に不足が深刻になり、国産バターが手に入れづらくなってきたとされます。そのため、現在は海外からバターを大量に輸入しているのが現状です。バター不足は連日ニュースで報道されていましたので、記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。

この番組では、海外産バターの輸入を独占的に取り扱っている農畜産業振興機構の闇に迫っています。とある国内の入札業者によると、海外産バターは買い付けを行いすぎて大量に余っている状態なのだといいます。

2016年に農畜産業振興機構が仕入れた海外産バターの量は17,000トン。農畜産業振興機構はバター販売で約82億円の利益を得ました。農畜産業振興機構の組織体系はどうなっているか?役員全体で10人中5人が農水省OBや出向者が占めているとのことです。結局、このように産業を守るということは、我々の血税を一部の権力者に上納することと同等だと国民は理解したほうがいいのです。

『延命治療』

保護されるということは延命治療と同じことだと思っています。いずれ死にいく運命であれば、新しい成長産業に税金をかけるほうがよっぽど自国のためになるということだと思いませんか?

競争原理に晒すと奇跡の復活劇を遂げる場合もあります。以前、様々な輸入枠撤廃があり、その度に国内農家は壊滅状態に陥ると危惧されましたが、結果的に競争原理により品質は大幅アップ。海外に勝負に打って出られるブランド野菜、果物が日本でいくつも誕生しました。もちろん、その背後には潰れていった農家があったことは事実です。

しかし、それは怠慢の他なりません。補助金収入だけを期待した運営で、消費者のための農作物が出来るとは到底思えません。

資本主義の原理を振り返ります。適切な競争下に晒し、生き残った者がリターンをもらい、ユーザも幸せになる。結果的に世の中に支持されたものが評価される健全な世界、それが資本主義です。

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