世界中の投資家が今、欧州に注目しています。主に米国を投資先としていた大手ヘッジ・ファンドでさえも欧州に投資先をシフトしているといいます。とあるファンドはイタリア株やスペイン株へ投資し、年初来20パーセントの投資リターンを獲得するなど、欧州株の過熱さが増しているのです。

そもそも、欧州に投資マネーが集まっているのはユーロ圏が好景気であることが最大の理由です。
製造業の景気指数が高水準であり、スペインやポルトガルでも経済成長が堅調に推移しています。ただし、欧州にはリスクも指摘されています。

 - 柔軟性に欠ける労働規則
EUの枠組みでは深夜や週末労働に関する制限が多いことや、労働者への手厚い保護が生産性を低めているといわれています。労働者を守ることは大切ですが、過剰な保護は企業の経営を悪化させ、経済に悪影響を与えることに繋がります。

 - 高齢化が進んでいる
日本でも高齢化が指摘されていますが、実は欧州の高齢化は世界最速ペースです。将来の労働力確保に向けて移民受け入れが必至ですが、昨今の移民問題から安定的な労働力確保は不透明な状況になりつつあります。

 - ブレグジット
ブレグジット(Brexit)とは、Britain(英国)とExit(退出する)を組み合わせた造語であり、欧州連合からのイギリス脱退を指します。去年実施された国民投票により、移民受け入れ反対派が優勢となり離脱が決定しました。

イギリスは世界の金融都市であることも影響が大きい理由にはなりますが、最大の懸念点はEUの代表格でもあるイギリスの離脱によりEUの基盤が揺らぐことです。幸い、フランス大統領選挙ではEU残留派のマクロン氏が当選を果たしましたが、テロ等の増加により今後も予断は許さない状況なのは間違いありません。

以上の理由から、好景気だからと安直に欧州株を買うのは気をつけたほうがいいのです。経済回復は一時的なものだという意見もありますので、「流行っているから飛びつく」のは危険だということです。

そもそも、経済が好調なのはユーロ安が継続しているからです。「ユーロ安すぎ」とドイツのメルケル首相が発言してしまうくらい、今のユーロは安いのです。通貨が安ければ世界と戦うには断然有利ですので、景気は強くて然るべきとなります。

日本でもアベノミクスで円安に誘導したところ、企業が息を吹き返すどころか過去最高益を叩き出す企業が続出しました。グローバリズムな時代に突入している21世紀は通貨安こそが経済発展に必要な「魔法」だということです。

『通貨の価値は国力を反映する』

強い国は通貨が高くなるものです。米国はドル高でも好景気です。今後の利上げでドルが買われ、ドルはますます高くなっていくと予想されますが、企業収益はますます好調になるとの予想からNYダウは過去最高値を更新し続けています。

短期的には欧州株は儲かるかもしれませんが、長期ではやはり米国株を淡々と積み立てしたほうが大きなリターンがあります。

にほんブログ村 株ブログへ
1日1回応援お願いします♪

SPONSORED LINK

米国株四半期速報2017年夏号
亜州IR株式会社
星雲社
2017-07-14