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売り上げの数字が欲しいときには、多少グレーな道を歩んだとしても、売り上げを伸ばした人が評価される。

なので「チャレンジ」といって粉飾に手を染めた大企業があったりしたわけです。

お金を持ってくる人こそが正しい、モラルを気にしている余裕がない。

割と全国でそんな企業が増え始めたという気がします。

森友学園問題で文書改ざんに関わった近畿財務局の赤木俊夫さんが亡くなられましたが、では、誰かが改ざんの責任を取ったのかというと、誰も取らなかったですよね。たぶん官僚の中でも正義を貫いても意味がない。悪いことをやっても、ばれないで逃げ通せるということが分かったんだろうと思います。

政治の場合は国会で毎回突っ込まれるので、その間論争というか、答えを求められるプロセスがある。民間の場合は“ガチシカト”して逃げ切ることができちゃうんで、論争が成立しない。論争があるのはまだマシだと思います。

モラルを守るメリットがもうない。きちんと守っても食べていけない――。

その根本にあるのは政治でなく、経済の問題だと思うんです。

コロナ禍でどうこうではなく、もともと先進国の中でも日本の経済成長が際立って低い状態がずっと続いています。

外貨を稼げるような産業が全く生まれず、専ら新たな雇用を生んできたのは介護、建設、配送といった内向きの分野でした。

日本というのは、椅子取りゲームの椅子が減っている中で、椅子取りの技術だけを皆が競っているような状態なんです。

「本当は、椅子を増やさなきゃいけないんじゃないですか」

と言うべきなのに誰も言わない。

経済回復のきっかけもないし、少子化もずっと続いているし、日本はたぶんもう詰んでいるんじゃないかと思っています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/0e0da179cd9cb1bbce3b64b03a1ad4bd1c7fc351
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今では日本は先進国だけではなく、途上国とバカにしていた新興国にも負けています。

たとえば、アジア圏に旅行にいくとよく分かりますが、昔は数十万円で死ぬほど遊べましたが、今では下手すれば日本より高いです。

むしろ、最近は世界的に日本は安い国と見られていて、外国人旅行客が多いのです。

日本政府はチャンスと捉え、インバウンドと観光業にお熱ですが、政府が観光業を押す国は必ずと言って良いほど崩壊し、経済的に窮地に追いやられるケースが多いのが現実です。 

なぜなら、観光業に頼らなくてはならないということは、自国の産業が弱くなり、自国の経済が弱くなり、自国の通貨価値が弱くなり、自国の物価が上がらず、外国で稼げなくなった国の末路であるためで、観光業は最後の切り札とも言える。

たとえば、ギリシャは3人に1人が観光関連事業に就く労働者でまさに観光大国と化していましたが、結果的にギリシャは破綻しました。

これといって産業も無く、観光に頼るしか術がなかったためです。

日本も対岸の火事ではありません。

日経平均構成銘柄を眺めると、自動車、商社、電機など、日本を代表する企業は化石だらけで、新しい企業が何ら育っていないことがわかります。

結果、日本は外資に侵略され、日本人の椅子は減り続けているのです。

日本人の年収が減り続けているのはそのためで、一方では東南アジア諸国はガンガン年収を上げているので、近い将来彼らにあっけなく追い抜かれるでしょう。

もはや中国や韓国、そして台湾にも追い抜かれようとしている日本が、何を持ってアジアのリーダーと言えるのであろうか。

アメリカや中国は若い企業が覇権取ってるのに日本と来たら・・・

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