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年収500万円あります、20代です、って人だったら、もう引く手数多だから、さっさと結婚して子供を作るかもしれませんが、平均収入の人は、子供と奥さんを養えるお金がない。 

そうやって働き続けて、40歳になったら、少しは給料が増えているかもしれませんが、今度は40歳のおっさんと結婚したくない、40歳のおばさんと結婚したくないって状況になるわけです。 

そういうわけでおっさんとおばさんは、そのまま独身として60歳、70歳になって、で、がんになったりするわけです。

がんを治す薬オプジーボは、年間1500万円くらいかかるんですが、高額療養費制度の対象になるので、そのお金は国から出るんです。 

でもその1500万円を、20代のうちにもらうことができたら……男性と女性で合わせて3000万円になるわけで、それだったら20代か30代で結婚できて、子供を作って、家庭を持てたかもしれない。

そのほうが幸せだったんじゃないでしょうか? 

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/64401
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日本には高額療養費制度というものがあることで、民間保険は不要とまで言われている医療に手厚い国です。

この制度によって、たとえ100万円の医療費がかかったとしても、まず健康保険で30万円にまで減額された上、高額療養費制度で9万円にまで減額されます。

つまり、医療保険に加入していなくても、10分の1にまで医療費が抑えられることになるので、医療保険の出番がそもそも無いのです。

一方、この手厚い制度のために社会保障費が増大して増税に至ってしまっているのも事実で、それがお金のない若者をますます苦しめているのです。

国税庁の調査によれば、20代前半の平均年収は258万円で、日々の暮らしの支払いや年金の支払いをすれば思うように使えるお金は手元に残りません。

車はほしい、旅行に行きたいと思う若者も多くいるが、若者に回るお金は少なく、車や旅行、ましてや結婚なんてものは高嶺の花になっています。

右肩上がりに経済成長した時代の感覚で物事を考えている人から「最近の若者は夢がない、欲がない」と言われ続けています。

しかしながら、そもそも「若者のお金離れ」が深刻化してしまっているからこそ、この国は衰退し続けているとも言えるわけです。

高齢者を税金で救うくらいなら、そのお金を若者に回して上げた方がいいのはド正論ですが、そんな政策をすれば選挙で勝てないので、いつまでもこの国は高齢者優遇社会なのです。

若者を優遇しない国は遅かれ早かれ衰退していくのは歴史が証明してるからな

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明け方の若者たち
カツセ マサヒコ
幻冬舎
2020-06-11