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アメリカ大統領選挙は、政権奪還を目指す民主党のバイデン氏がトランプ大統領をおさえて当選を確実にしました。

バイデン氏は「この国の人たちがもたらした明白な勝利だ。人々の勝利だ」と述べて、勝利を宣言しました。

バイデン氏当選によって、民主党が4年ぶりに政権を奪還、トランプ政権は1期4年で終わることになります。

経済アナリストは「決着がなかなかつかない、不確実性の状況がなくなり、リスクをとりやすい投資環境になった」として、バイデンラリーが始まり株価上昇となるとの見通しを示しています。

しかしながら、中長期的に見ればバイデンの当選は投資家にとって不幸です。

トランプ大統領が失脚した今、アメリカ経済は暗黒の4年に突入する可能性が高いと言えます。

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なぜトランプ大統領が失脚することが株価や為替の急落に繋がるのでしょうか?

それは経済政策の考え方の違いにあります。

トランプ大統領は今までの大統領とは異なり民間企業から成り上がった唯一の大統領で、何よりも経済成長を第一に政策を実行していました。

歴史的な減税、記録的な規制緩和を進めたことで、米株価は史上最高値を更新、失業率は半世紀ぶりの低水準まで低下していました。

しかし、バイデンは「企業は株主のためにあるもの」という資本主義社会の思想を否定しており、企業は労働者や社会のために存在すべきだと主張しています。

自身が当選した暁には、トランプ減税によって21%に引き下げられた法人税を28%に増税、高所得者に対して増税することを約束しています。

増税すれば当然の如く企業利益は低下し、株主に吐き出す配当や自社株買いは減るでしょう。

さらに高所得者の収入が減ることで株式市場に流れるお金は減るでしょう。

また、バイデンは親中であるが故にトランプ大統領のように強気で出ることが難しいのでは?と言われています。

つまり、中国にとってはバイデンの当選は願ったり叶ったりというわけですが、これはアメリカ経済の衰退を助長させる要因にもなりかねません。

このように、株式市場にとって、バイデンの当選はマイナスに響く可能性が高く、アメリカ経済は暗黒の4年に突入する可能性が高いと言えるわけです。

株価は期待で上がって事実で下がるからな

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