
私はアメリカ人ですが、ずっと日本にいるため子どもの頃からアメリカ人の歯の白さが気になっていました。祖母とアメリカに行くたび、アメリカ人の歯に毎回カルチャーショックを受けた記憶があります。なぜ、みんな矯正するんだろう?なぜ、そんなに白さにこだわるんだろう?と、不思議に思っていました。大人になった今でも、アメリカの映画たYouTubeで見るたび
「みんなの歯しろ!」
と思います。正直ここ数年で、以前よりもさらにアメリカ人の歯がだんだん白くなってきています。アメリカ人はなぜあれほど歯の美しさや白さにこだわるのでしょう?実は世界で最も歯への意識が高いのがアメリカ人だと言われています。そのため、アメリカでは歯が黄ばんでいたり、黒ずんでいたり、歯並びが悪いアメリカ人はとても少ないです。また、アメリカ人はとても歯にこだわるため、歯並びがガタガタだったり、抜けたりしていると、かなり目立ってしまいます。私は1年間だけアメリカの高校に行ってたのですが、その高校のほとんどの子は歯の矯正をしていて、歯並びの悪い子はクラスで確か私ともう一人だけでした。全く悪意はなかったと思いますが、何回か
「歯を矯正しないの?」
とクラスメイトに聞かれました。アメリカ人はなぜここまで歯にこだわるのでしょうか?みなさんは出かける前、髪型をアレンジし、服を着て、身嗜みを整えた上で外出すると思います。日本では当たり前とされているメイクや洗顔などと同じように、アメリカではオーラルケアも身嗜みのひとつとして考えられています。服装や髪型よりも、歯が一番という人もいるくらいです。アメリカでは歯並びや歯がきれいなことは清潔感や生活水準などを表す基準のようなものになっていて、自分自身の評価に関わることになります。ズバリと言ってしまえば、アメリカでは歯並びが悪いと、歯を矯正したり、ケアするほどのお金がないほど貧乏な家庭で育った、もしくはそのくらいの環境にいると捉えられる場合が多いです。両親にも確認しましたが、彼らが若い頃に矯正できるお金があったら今のようにみんな矯正していたそうです。また、今は歯並びだけではなく、歯の色の悪さや口臭をケアできてないと、不潔だとか、手入れが行き届いてないといった印象も与えてしまいます。いくら服にこだわったり、髪をきれいに整えたとしても、歯並びやオーラスケアが欠けていたら、どうしても「身嗜みが整っていない」と思われる場合が多いです。見た目だけの意味で歯並びや色にこだわるだけではなく、アメリカ人は歯の健康にもとても拘っています。日本では歯が痛くなったり、歯茎から出血するなどの症状が出たら歯医者に行きますが、アメリカではクリーニングやデンタルチェックで行くことが習慣になっています。定期的に美容院に行くように、異常がなくても年2回か少なくても年1回は歯医者に行きます。医療費が非常に高いので、歯の健康を維持する方がアメリカ人にとっては安いのです。このようにアメリカでは生活水準が一定であればクリーニング、ホワイトニング、矯正は当たり前となっています。オーラスケアは決して安くはなく、保険でカバーできない場合が多いので多くのアメリカ人は子どもの将来を考えて、生活費を削ってでも定期的に歯医者に通ったりします。親世代の場合、歯の健康や形メインにこだわっていましたが、毎年毎年アメリカ人の歯の美しさの基準が高くなっています。最近日本でも歯の矯正をする人が増えてきましたが、日本でもいつかアメリカのように歯の美しさはステータスの象徴と考えられるようになると思います。
ドラマSUITSで歯列矯正を勧めるシーンがあるほど歯並びの良さが就職や昇進に影響するみたいだ
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