Appleを批評するニュースを目にする機会が多いかと思います。

 - 革新が薄れている
 - アップルの優位は揺らいでいる

機関投資家もメディアも執拗にiPhoneに革新を求め続けていますが、消費者は特に革新は求めていないところに温度差を感じることと思います。

Appleの株価を見てもわかる通り、新製品発表時は失望感から一時的に下がりますが、その後急回復し過去最高値を更新し続けているのがわかります。

appleチャート


ではなぜ、機関投資家やメディアはiPhoneに革新を求め続けるのでしょうか?
それは単純に、

『わかりやすい材料がほしいから』

これだけです。

彼らも商売ですから、何かしら煽り立てるネタを求めているだけなのです。

一方、消費者は満足しています。
iPhoneの根底を覆すイノベーションは求めていません。
これ以上でもこれ以下でもなく、現在の姿こそ消費者が考えるiPhoneであるのです。

一度イノベーションを起こし、人々の生活に密着するほど浸透した工業製品は大抵このような道を辿ります。
これは戦略家である同社のCEOティムクックもよく理解しています。

例えば、ライバルであるMSのWindows。
バージョンアップの度にUIや細かな機能は変更が加わりますが、核となる機能は当時から特に変わっていません。

車だってそうです。水素やハイブリッド、自動ブレーキなどの各種コンポートネントは進化していますが、本質的な「自動車」の概念は変わったでしょうか?
昔から特に変わっていないことに気付くと思います。

このような工業製品は初期作をリリースした時点でほぼ完成品が出来上がっているものです。
iPhoneも例に漏れず、元々のジョブズのコンセプトは一貫しています。

iPhoneは電話でありますが、目指したのは超小型のスーパーコンピュータです。
ジョブズが天才的だったのは、それを利用したビジネス戦略でした。


『電話を「再発明」する』


と銘打ちiPhoneを世に送り出しましたが、実のところは電話というパッケージに見せかけて、人々にスーパーコンピュータを携帯してもらうことが本当の目的でした。
「電話」として売り込めば、今まで固定概念で「パソコンを敬遠していた層」まで引き込む機会が得られるため、大きく市場開拓することが出来ました。
とことんユーザライクにこだわった製品開発が売りだったiPhone。
一度持ってもらえばその使い勝手の良さから継続して使ってもらえる、ジョブズはそう理解していました。

iPhoneはパソコンなのです。
インターネットへのインターフェイス(接点)であり、電話ではないのです。
ITが成熟するにつれ、ITコンテンツも豊富になります。
インターネットの接点であるiPhoneは、コンテンツ進化の波に身を委ねれば、ただそれだけで真価を発揮します。
インターネットにいる「誰か」によって磨かれ続ける「コンテンツの進化」は、同時にiPhoneの価値をも相対的に押し上げることに繋がっているのです。
つまり、コンテンツの進化に対応できるスペックアップをしていけば、iPhoneは自ずと人々の満足度を得られる製品へ発展していくということです。

また、もう一つAppleが大事にしている戦略は『ブランディング』です。
ユーザが持っているだけで嬉しい、自慢できる、だから買いたくなる。
このマーケティングは非常に大事なことです。

ファッション業界がブランディングの最たるものですが、製品やサービスが生き残る上で最も重要なものはブランディングで培われるブランド力です。
信頼しているメーカー、好きな製品なら多少高価でも購入したいのが人の性になります。
そこにプラスアルファ、持っているだけで所有満足度を満たしてくれる付加価値があれば最高です。
iPhoneはガッチリそのニーズを満たしています。
これは他の製品にはない圧倒的な強みです。

S&P500やGPIFなどの巨大ファンドが保持する構成比率第1位の株はいずれもAppleになります。
時価総額ランキングでも5年以上Appleが世界1位です。
投資家はメディアの情報に影響されず、淡々と自分の好きな優良銘柄に投資していけばいいと思います。

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