香港民主化運動
(画像出典:TV TOKYO Corporation.)

なにげなく、録画していた未来世紀ジパングを見ていたら、香港民主化運動の女神と呼ばれているアグネス・チョウ(周庭)さんにフォーカスした香港の現実が特集されていました。

アグネス・チョウさんは2014年より香港の民主化や自立を求めて市民運動を主導しているリーダーです。
彼女らが訴える民主化とは「民主的な選挙で自分たちの未来を決めたい」という思い、ただそれだけです。

1997年7月1日のイギリスから中国への返還後、一国二制度(主権国家の枠組みの中において一定の自治や国際参加を可能とする構想、つまりは独立国とほぼ同等の高度な自治権)が認められているはずなのですが、ここ数年で中国からの圧力が強まっているということでした。

まず驚いたのが中国から香港への移民が、ここ数年で88万人も増えたそう。
これにより政治に参加する親中派の中国寄り議員が大多数を占めるほどになったとのことです。

香港に誇りを持ち、香港を変えたいと思い行動したのは、香港で生まれ育った雨傘世代の若者達でした。
雨傘世代とは、当時1人1票の普通選挙が導入される予定でありましたが、中国の介入により選挙に立候補する候補は反中ではダメだ、反中は排除するとの方針をとったことに対する反政府デモ活動を起こした世代を指します。

トランプのアメリカ第一主義やイギリスEU離脱もそうですが、これら保守層に反対する世代の大半が若い層です。
グローバリズムの中で育ったインターネット世代は保守的な思想は何も生み出さないことを学んでいます。
ジパングでイランの大統領選挙を以前放映していましたが、ここでも保守支持層は大人が中心であり、若者は民主化の候補者を支持し見事当選させています。

そんなアグネス・チョウさんはデモに留まらず、十代で新党「デモシスト」を立ち上げ政治の分野に切り込んでいきます。
選挙を経て、ついに反中勢力が3分の1の票を確保し、雨傘運動のリーダーも最年少当選を果たします。
しかし、ここでも中国の介入がありました。
反中派議員の資格を剥奪しようと工作しているのです。

なぜこんなにも中国の介入を許してしまうのか。
それは中国マネーが関係しています。
良くも悪くも、香港は中国マネーがなければ成り立たない現実があります。

中国人によるマネー流入がここ最近は不動産投資に向かっていることが原因で、香港は世界で一番家賃の高い国(区)になってしまっているとのことでした。
わずか5畳弱の部屋を3人で住んでいる家族の姿がありました。
家賃は3度も値上がりし、お世辞にも綺麗とは言えないマンションと狭さで8万円以上支払わなきゃいけないそうです。
中には当然ながらアパートすら借りられず、不法住居で暮らさざるを得ない庶民も大勢いるとしています。

アグネス・チョウさんは日本が大好きといいます。
番組の最後に、最近の好きな音楽は日本のアイドル「欅坂46」のサイレントマジョリティーだと言います。
歌詞の「どこかの国の大統領が言っていた、声を上げない者たちは賛成していると」の箇所が好きなんだと番組司会を務めているタレントのSHELLYに語って番組は終わりました。

サイレントマジョリティー(TYPE-A)(DVD付)
欅坂46
ソニー・ミュージックレーベルズ
2016-04-06


私はこの曲を知らなかったのですが、アイドルっぽくない曲だなと感想を持ちました。
調べてみたら、
サイレントマジョリティーという言葉はベトナム戦争時のアメリカでニクソン大統領が、「運動や発言をしない国民の大多数は、ベトナム戦争に反対していない」「彼らはグレート・サイレント・マジョリティーだ」と、物言わぬ戦争賛成派に対して使われた非常に政治色の強い言葉だそうです。
歌詞を見ても今の香港の状況に酷似することは多く、彼女が共感する気持ちもわかる気がしますね。

インターネットは秒速に世界を変える力を持っています。
先進国でも途上国でも関係なく、常にフレッシュで膨大な情報を瞬時に共有することができます。
若いインターネット世代は様々な情報の中で、何が良くて、何が悪いのか、きちんと判断することができる人が
世界共通で多いのです。

グローバリズムの流れはもう誰も止められないでしょう。
若者たちが社会を担う頃には、世界の民主化は進み、世界はもっと自由になり、世界の経済も更に発展します。
投資家は投資を通じて、その後押しをすることで社会に貢献しています。
社会に貢献することでリターンが得られるのです。

投資には戦略とかテクニカル分析などいろいろ手法はありますが、ただシンプルに自分が応援したい企業に投資することが本来の投資のあるべき姿なのかもしれないと番組を通じて感じました。
それが結局、世の中を良くし、投資家にも大きなリターンをもたらしてくれると思うのです。

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