unnamed

コストコ最大の(隠れた)魅力は会員第一主義に基づいた「返金システム」である。コストコは会員制のスーパーで、年会費4400円(税抜き)円を支払って1年間の会員資格を得る。 

この会費がコストコ運営のベースとなる。コストコでは、

「会員を絶対に満足させる!」

「会員に損をさせてはいけない」

というスタンスなので、商品自体の利益は薄く、ほぼ会費だけで運営が成り立っているのだ。 

しかし、この会員制度も1年以内なら理由を問わず解約できる。もちろん買い物をしていてもOK。

有効期限が切れる1日前の解約でも全額返金してくれる。

「勢いで会員になったけど、そんなに回数行くわけでもないし…」という理由でも快く解約に応じてくれる。 

なぜなら、解約を考える会員は「会員になったけど満足していない」と感じているわけだから、「会員第一主義」のコストコでは解約し、全額返金してくれるのだ。(ただし、解約後の1年間は会員になることはできない) 

そしてもう一つの「返金」は商品代金である。

原則として「満足できなかった」商品はどんな理由であっても返金される。食べかけのお菓子やデリ商品、口に合わない、おいしくない、量が多すぎて消費しきれない、落としてしまった…などなど。 

https://friday.kodansha.co.jp/article/140946
SPONSORED LINK


コストコは米国株式市場に1993年に上場を果たしています。

株価はこの10年で5倍近い上昇を記録しており、S&P500指数をアウトパフォームしています。

増配年数も12年連続と、特に配当の支払いに力を入れており、2017年には特別配当も出したほどです。

コストコの利益の源泉は、商品を売ることによる粗利ではなく、個人で4,400円もかかる年会費にあります。

大容量で安い商品が提供出来るのは、実はほぼ利益が乗らない構造にしているためで、その分を会員費で賄っているというモデルです。

つまり、このビジネス戦略をもってすれば必然的に他店よりも良いものが安く提供出来るのは当たり前で、客の満足度は高くなり、口コミから人が人を呼ぶ構造が連鎖的に出来上がる。

会員数は世界的にも年々伸び続けており、コストコの利益が押し上げられ、配当の原資になっているのです。

もっとも、コストコはアメリカ発の会員制小売店に過ぎませんでした。

今はアメリカ、カナダ、メキシコ、イギリス、日本、台湾、韓国、オーストラリア、スペイン、フランス、アイスランドと世界中に進出し、成功を収めています。

通常のスーパーと異なり、入店にはゴールドスターメンバーと呼ばれる会員登録をしなければならず、先述した通り年会費は個人で4,400円もかかります。

しかし、年会費など気にならないくらい楽しくお得な店作りとなっていて、何度か通えば元が取れる上に、トクをした気分になるので日本人にも大人気で、休日ともなれば駐車場に入るのも一苦労なほどに、各地からコストコ目当てに人が集まります。

返品しても何も聞かれないのはほんとすごい

SPONSORED LINK