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自分は30代後半の男で、中規模ベンチャー企業勤務の管理職なんだが、最近になって自分の働く会社が女性差別をしていることに気付いた。

そこは社員の男女比率が3:7くらいでむしろ女性の方が多数だった。

女性が活躍している職場だと思っていた。

自分は女性差別=セクハラかパワハラだろうと思っていたから、平穏な自社には無いと思っていた。

最初に違和感を感じたのはマネージャーに昇進した時だった。

マネージャーは偉い立場なので「経営会議」と呼ばれる、会社の方針を決定する重要な会議にも呼ばれるようになった。

だが、いざ出席してよくよく見渡したら見事に全員おっさんだった。

社長、おっさん

営業マネージャー、おっさん

総務経理マネージャー、おっさん

エンジニアマネージャー、おっさん

カスタマーサクセスマネージャー(オレ)、おっさん

しびれるくらいのおっさん5連ガチャだった。


その時はじめて、この会社の意思決定に女性は1ミリも参加していないとわかった。

うちの会社に女性のマネージャーは複数存在する。「広報」や「人事」だ。

でも「経営会議」には出席していない。

彼女らの部署はいずれも1~3人くらいの小さいチームで、彼女に裁量は与えられていない。

結局「女性にも役職与えてますよ」っていう対外的なポーズにしか過ぎなかった。

それすら自分は「経営会議」に出るまで気づけなかった。

今となっては「うちの会社は女性マネージャーも活躍してるからね!」なんて大企業の友達に自慢していたのが恥ずかしくて仕方ない。

それからというもの、ずっとこの違和感が自分の心の中で広がり続けている。

いくつか気づけたことはあったので例を少し書いてく。

・社員の女性比率。

これは言っちゃ悪いけど、中世の「貴族に対して農民が多い」ってのとまったく同じ状況だ。

比率が多いから強いってわけじゃない。

むしろ少数のおっさん達が、出世させる気のない存在、つまり「愛玩労働者」としての若い女性を採用している。

愛玩労働者に求められるのは、業務遂行能力と愛嬌と、良い感じに働いた後に転職してくれることだけだ。

ちなみに男性が採用された場合は「厳しく鍛える前提のサンドバッグ新卒枠」か「幹部候補の中途枠」のどちらかになる。

・女性社員の昇進。

たまに「女性は堅実に仕事をするけど、圧倒的な結果が出せないから出世ができない。良くも悪くも保守的なのかねぇ」みたいな主張をするおっさんもいるけど、因果関係が逆だ。

女性を出世させる気が無いから「大きな仕事」を任せない。そのせいで「圧倒的な結果」とは無縁の存在になる。

彼女らはスキルアップしないのではなく、させてもらえないのだ。

それだけならまだしも、たとえ大きな仕事を任せてうまくいっても、その功績を認めない場合も多い。

功績をあげた女性社員には月例の優秀賞とかを贈呈する。商品は大体amazonギフト券かガラス素材でできたトロフィーだ。

男性なら昇進か昇給のところ、女性はアマギフ3000円。報酬の還元率が違いすぎる。

・自分が出世した理由。

上記のようなことをかんがみると、自分が昇進した理由って単純に「自分が男性だったから」というだけなんだと思う。

昇進当時は自分の実力がやっと認められたんだと思って喜んでいたけど、今は素直に喜べない。なんならちょっと気が重い。

お客さんのことを真摯に考えて、日々業務にあたっていた女性メンバーからしたら、自分って後から来たくせに性別ボーナスで昇進の可能性が高い、嫌な存在だったんだろうな。

・働くママを応援!のしらじらしさ。

これは最近一番衝撃だったんだけど。

総務経理マネージャーが「バックオフィス業務の手伝いしてくれる人欲しいけど、社員雇うほどじゃないし、派遣は高いし、出産終わって暇してる元バリキャリママを安めの時給で雇えねーかな」

ってぼやいてた次の週に「働くママを応援!積極採用」って見出しの求人募集を出しててドン引きした。

他にも例を挙げればきりがないけど、

最近、自分が男性であることに後ろめたさと安心感を感じる。

安心感なんてほんとは感じちゃいけないのだろうけど、それでも自分が今と全く同じ仕事能力をもった女性だったとしたら、

はたして今と同じ地位、給料でいられるのだろうかと考えてしまう。

https://anond.hatelabo.jp/20201012175534

男女平等ランキング2020で日本は121位、史上最低G7でダントツ最下位だからな

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