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NTTがドコモを完全子会社化することを発表しました。

NTTによるドコモ株の買付価格は1株3900円、買付予定数は11億株、買付規模は4.3兆円に上る見通しです。

ドコモ株はストップ高と買い注文が殺到し、わずか2日で1000円以上も急騰したことになります。

NTTのドコモ完全子会社化における記者会見では「GAFAと戦える総合ICT企業を目指す」と発言しており、散らばったグループを再編して意思決定や経営効率を高める狙いがあると考えられています。

事実、巨大グローバルカンパニーとなっているNTTコミュニケーションズ(NTTコム)をドコモに寄せることも計画していることから、NTTの本気度が伺えます。

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とはいえ、いくら再編して巨大化したところで単なる「メタボ体質」になってしまう可能性は高く、GAFAと戦える企業になれる確率は低いでしょう。

従業員数と売上を眺めると、NTTは全体で30万人で年間11兆円もの売りを立てています。

一方、Facebookは5万人しかいないにも関わらず年間で7兆円もの売りを立てています。

一人あたりの稼ぐ効率性は驚異的で、NTTが束になって戦ったところで従業員の「質」が違うのでGAFAに勝てるわけがないのです。

そもそも、日本企業から世界的なIT企業が生まれないのは、従業員への金払いが悪いためです。

たとえ20代でどんなに成績を出しても、NTTコムのような超大手でも年収400万円程度です。

一方、GAFAでは優秀な人になら20代でも1,000万円以上カンタンに支払うし、ガンガン昇給させます。

たとえば、求人サイトのグラスドアでGAFAの「平均」年収を追ってみると、Appleは1,350万円、Amazonは1,300万円、Googleは1,380万円、Microsoftは1,160万円、Facebookは1,350万円でした。

さらに、ユニコーン企業と呼ばれるUberは1,300万円、Airbnbは1,620万円、SpaceXは1,170万円、WeWorkは1,250万円、Printerestは1,410万円と平均年収は軒並み1,000万円を超えているのです。

つまり、ベンチャーでさえ1,000万円を出して優秀な人材獲得に躍起になっているのに、NTTコムの平均年収は全世代で500万円~600万円なのです。

これでは、優秀な若手はGAFAに転職してしまうし、結果的にNTTに優秀な従業員は残らない。

統合だの表面的なことやっても中身が伴わなければ意味がないわ

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