米ウォルトディズニーが第3四半期決算を発表しましたが、コロナの影響でディズニーランドなどのパークが一時閉鎖された影響で、赤字転落となってしまいました。
売上高は前年比42%減の118億万ドルで、アナリスト予想を5億ドルも下回りました。
純利益は47億ドルの赤字、ただしEPSは0.08ドルでアナリスト予想を超えました。
セグメント別に見てみると、テーマパーク部門は20億ドル近くの損失、ディズニープラスなどのダイレクト部門は7億ドルの損失でした。
一方で、映画部門は7億円近くの利益確保、巣篭もりの追い風もあってディズニーチャンネルを含むメディア部門では利益48増の32億ドルでした。
ディズニーが赤字ということもあり、市場では大幅下落との見方が強かったが、予想に反して一時+10%高とNYダウを牽引しました。
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理由としては、ディズニーは決算を下回ったもののディズニープラス契約数が1億アカウントを突破し、当初の計画よりも4年前倒しで目標達成したことが好感されたことにあります。
これはディズニーチャンネルと同じくコロナが追い風になっている背景があり、昨年サブスクリプションに乗り出したディズニーの賭けは大当たりした結果になりました。
ディズニープラスはリリース当初は欧米や南アジアなどに限定されていましたが、今年6月にはついに日本にも上陸し、ディズニーファンが多い日本人の加入者を芋づる式に伸ばしています。
コロナ禍においてディズニーが今後さらなる飛躍が出来るかどうかはディズニープラスの成功が不可欠ですが、ハッキリ言えば成功の確率はかなり高い。
成功の理由は何と言っても価格で、アメリカの動画配信市場を牛耳っているネットフリックスよりも13ドル(約1,430円)安い6.99ドル(約770円)の価格帯となり、かなりリーズナブルです。
さらには、ディズニーは大手動画配信サービスのHuluを買収し、完全子会社したことを明らかにしています。
この買収は、最大のライバルであるネットフリックスへの対抗策強化の目的が大きく、ネットフリックスの脅威になり得るでしょう。
そもそも、ディズニーの強みは今まで稼ぎに稼いだ圧倒的な資金力と、長年培ったブランド力です。
ディズニーは1923年に設立された老舗企業ではあるものの、トイストーリーやモンスターズインクを生み出したピクサーや、スターウォーズのルーカスフィルムまでも買収し、人気コンテンツをディズニー・ファミリーに迎え入れました。
21世紀も新しい時代に沿うような進化を続けていて、コンテンツ業界でディズニーに敵う企業は他を見渡してもいない。
コロナ収束でテーマパークが完全復活したら新高値更新も現実になりそうだ
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