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吉野家が2020年3〜5月期の決算発表を行いました。

売上高は前年比-25%減の396億円、最終損益は40億円の赤字でした。

新型コロナウイルス感染拡大によって休業や営業時間短縮を迫られたことが要因です。

吉野家は同時に150店舗の閉店を同時に発表しました。

本来、コロナが収束すればまた業績が回復すると考えるのが普通ですが、アフターコロナでは店舗型運営は厳しくなる可能性が高いです。

というのも、コロナによって主な客であるサラリーマンはテレワークに移行したことで、昼ごはんを外食することが無くなりました。

収束後もテレワーク需要は根強く残り続けることが予想されるため、コロナ前の業績に戻るのは吉野家側も不可能と考えていると思われます。

つまり、アフターコロナを見据えた大量閉店は賢明な判断ですが、投資家からは失望売りが広がり吉野家株は急落しました。

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なぜ失望売りが広がったのか?と言えば、業績悪化により株主優待が改悪される懸念があるからに他なりません。

230億円の資産を保有するcis氏も吉野家株を持っているように、優待投資家であれば必ず持っているような代表格の優待株です。

この株を100株買うだけで2月末、8月末の半期毎に10枚の300円お食事券を貰うことが可能で、2,000株以上買えば半期毎に40枚もの300円お食事券を貰うことが可能です。

そのため、吉野家株は「優待目的」で保有する個人株主があまりにも多すぎることから、優待の有無=株価が見事に連動しているのである。

とはいえ、実際に吉野家の株を保有してみれば分かりますが、そもそも牛丼マニアでも無い限りそんなに牛丼を食べることはありません。

外出中にたまたま吉野家があってフラっと入ることはあっても、「吉野家の牛丼を食べに行こう!」と考えて店舗まで足を運ぶことはフツーの人はほとんど無いためです。

しかし、優待券が送られてくると、消費しなければという使命感に襲われ、牛丼を食べることが強制になります。

2,000株以上買えば半期毎に40枚もの300円お食事券を貰うことが可能ですが、計算上1年において4日に1度は必ず吉野家の牛丼を食べないと、お食事券を使い切るのは不可能です。

4日1度牛丼を食べてみれば分かりますが、そもそもそんなに牛丼なんて食べたくないし、何かの罰ゲームとしか思えなくなります。

このように優待はデメリットの方が大きいので、固執する必要性はありません。

優待目当てに同社の株を保有しているならば、今すぐ売った方が良い。

優待投資ブームもコロナとともに終焉するかも…

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吉野家で経済入門
伊藤 元重
日本経済新聞出版
2016-02-25