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億ションという言葉が生まれたように、この10年でマンション価格は上昇し続けました。

都心ではタワーマンションが次々と建設され、富豪が投資目的で買うこともあれば、一般庶民が多額のローンを組んで夢のマンションを買い漁りました。

マンション価格が上がり過ぎたことで、すでに2017年頃からバブルと指摘されており、価格暴落の懸念がありました。

しかし、マンション価格は懸念を無視して上がり続け、ついに昨年これまで最も高かった絶頂のバブル期1990年の最高平均価格を上回ったのです。

ちなみに、昨年時点の東京、神奈川、埼玉、千葉で発売された新築マンションの1戸あたりの平均価格は47.9%も上昇し、8,360万円となりました。

さらに、23区に絞ると平均価格は1億511万円で、27年ぶりの1億円でした。

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しかしながら、コロナ禍でゆっくりとバブル崩壊の足音が近づいています。

不動産経済研究所によれば、首都圏における今年1~6月の新築マンション発売戸数は前年比44.2%減の7497戸でした。

これは1973年の調査開始後で、上半期初めて1万戸を割り込み、過去最低の数字となりました。

首都圏で減少率が高かった順を眺めると、埼玉県は74.8%減、神奈川県は53.1%減、東京23区は29.6%減でした。

そもそも、遅かれ早かれマンション価格が暴落することは既定路線なので、コロナはそのきっかけを作ったに過ぎない。

その問題は唯一増加の一途を辿っていた東京都の人口減です。

総務省の国勢調査「日本の将来推計人口」によれば、東京の人口は今後もしばらく増加を続け、2025年までには1398万人に到達するとの試算が出ていますが、2025年をピークに東京都さえも人口減少に転じ、2060年には1173万人にまで減少してしまいます。

つまり、マンションを買う人自体が減り続けてしまうため、マンション価格はさらに下押しされる可能性が高いのです。

憧れだからと背伸びして買うことはやめた方が賢明だし、買うならば2025年以降の頭打ちとなった以降で考えた方が良い。

マンションは明らかに供給過多だろ

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マンションを買うなら60㎡にしなさい
後藤 一仁
ダイヤモンド社
2019-02-28