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年金運用機構(GPIF)の2019年度運用損益が、8兆2831億円の赤字になる見通しだそうです。

新型コロナウイルスによる株価大暴落によって、損失額はリーマンショックに次ぐ規模となり今年1~3月期は18兆近く赤字で四半期ベースで過去最悪だったと時事通信は報じています。

これまで債券中心で運用していたGPIFは、第二次安倍政権から株式比率を高くしたことで、リスクが膨らみ損失が拡大したと攻撃されているというわけ。

しかし、GPIFが発表している現時点の運用成績は+57.5兆円なので、全く赤字には見えません。

つまり、数字から読み取れる事実としてはGPIFは今までの含み益が減った程度で、赤字でも無ければ損失でもないことが分かります。

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現にGPIFは市場運用開始以来、2008年のリーマンショックの時期を含めても、平均収益率は年率+2.58%の好成績を収めています。

つまり、GPIFは過去1度も赤字や損失を出したことが無いのですが、マスコミは前年度と比較して評価額が減っていることを「赤字」や「損失」と表現して捏造していたというわけ(反対に評価額が上がった時はマスコミは一切報道をしない)。

そもそも、公的機関が株式で運用するのは、資本主義発祥のアメリカでは当たり前の話で、大学、年金、政府機関などの多くが実施しています。

長い歴史の中で、株式は常に安定した好成績を収めているのですが、反対に預金をしているだけではそれこそ目減りしてしまっていました。

ただでさえ、少子化の日本で目減りする愚策を取っていれば、それこそ批判される的になっていたでしょう。

今後、GPIFが損失を出す可能性は、限りなくゼロです。

彼らのポートフォリオを見ればわかりますが、超大型株を中心に人々の生活に根付いた世界企業ばかりに分散投資されていることが分かります。


これらの企業が倒産なんてことになれば、そもそも年金以前に世界経済が崩壊しているので、損を出すことなどほぼあり得ないためです。

さらに、GPIFは世界一の運用資産があり、その巨額の資金を世界企業に投資しているため、それらの企業が稼ぎ出す配当金だけでも毎年想像を絶する利益を生むことが出来るので、たとえこの先一切株価が上がらなかったと仮定しても、毎年とんでもないカネがGPIFには転がり込んでくるのです。

マスコミは今まで儲けた収益額も報道しろよな

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GPIF 世界最大の機関投資家
小幡 績
東洋経済新報社
2014-07-04