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レオパレス21が経営再建に乗り出すことを示しましたが、驚くことにその手法は「家賃を値上げすること」でした。

もともとレオパレスは低家賃をウリに入居者を募っていたため、値上げをしても同地区の物件よりも安いという目論みがあります。

レオパレスの全物件の入居率は79%で、損益分岐点である80%を下回っている状態が続いているため、平均して一部屋1000円程度の値上がる見込みで、収益の底上げを図るようです。

とはいえ、今の家賃でも人が集まらないということは、値上げをすればもっと集まらないということになりかねません。

消費税を上げたら逆に税収が減った事実が示すように、値上げをして業績回復するほど現実は甘くないだろう。

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そもそも、ここまで業績悪化した要因は違法建築問題がガイアの夜明けにすっぱ抜かれたことでした。

以降、同社の業績悪化に歯止めはかからず2020年3月期の連結最終損益は273億円の赤字でした。

前期は686億円の赤字なので、これで2期連続の巨額赤字になる。

もともと400億円の赤字を計上する予定だったが、さらに施工不良の補修費を損失に計上して赤字に転落しました。

違法建築の立て直しの進捗は芳しくなく、入居者募集停止の事態に陥っている物件もあります。

ネットでは「レオパレスの壁は薄い」ことを示す伝説のコピペが古くから出回っているものの、違法建築を指摘したのはガイアの夜明けが初で、20年あまりこの問題を暴くメディアはいなかった。


レオパレス伝説
・エアコンが勝手に切れる
・チャイムならされたと思って玄関を開けたら、四軒隣の部屋だった
・チャイムが聞こえ今度こそはと思ったけど、やっぱり隣の部屋だった
・チャイムを鳴らしたら住人全員が出てきた
・ティッシュを取る音が聞こえてくるのは当たり前、携帯のポチポチが聞こえることも
・爪切りの音も聞こえる
・納豆をかき混ぜる音も
・壁ドンしたら壁に穴が開いた
・というか、穴が開いたあとも開くまえと聞こえてくる音は変わらなかった
・壁に画鋲をさしたら隣の部屋から悲鳴が聞こえた
・隣二部屋を借り、「これで防音ばっちりだ」と思ったが、さらにその向こうの部屋の音が聞こえてきた
・右の隣の部屋の住人が屁をこいたら、左の部屋の住人が壁ドンしてきた
・すかしっ屁の音が聞こえる、というか臭いもする
・だけど家賃6万
・業績悪化でさらに壁が薄くなる
・将来的には壁がなくなる可能性も


違法建築を放置したずさんな管理体制が露呈してしまった以上、今後の黒字化は困難である可能性は高く、倒産不可避という声も大きい。

安直な値上げは客離れを引き起こすで…

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やってはいけない不動産投資 (朝日新書)
藤田 知也
朝日新聞出版
2019-05-14