2019年、東証1部上場の三菱自動車の男性社員が自殺しました。
月140時間にも及ぶ残業を強いられ、睡眠時間が5時間に満たない日が月の半分以上もあったそうです。
その結果、男性は精神疾患を来たし、横浜にある会社の寮で自ら命を絶ったのです。
今月の17日、労働基準監督署はこの男性の死は会社の責任が重いとして労災認定したことが明らかになりました。
とはいえ、なぜこの男性に限らず、サラリーマンは会社からブラック労働を押し付けられて、キッパリ断ることが出来ないのでしょうか?
本来、サラリーマンであろうと誰もが「労働の権利=勤労権」を持っているわけです。
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たとえば、その権利の中身を見ると、好ましい労働条件と職業選択の自由、本人とその家族の”人間の尊厳に値する生活”を保障する報酬、同一労働、同一賃金、団結権、ストライキ権、休暇の権利などが幅広く明記されており、これだけ見ると労働者というのは非常に守られた存在であることが分かります。
しかし、実際には権利なんてものは幻想に過ぎず、たとえば休暇権利の主張やストライキなんかしようものなら、途端に会社からハブられて閑職に追いやられます。
そのため、サラリーマンは歯を食いしばりながら会社に黙ってしがみつき、無茶振りや安月給であっても、文句ひとつ言わずに働き続けなければならないのです。
当然、そのような働き方を続けていれば、いずれは心身に支障を来たし、三菱電機の社員のようになる。
とはいえ、追い詰められて過労自殺なんてしたら元も子もないし、それでは組織のために死ぬような「神風特攻隊」と同様となってしまう。
自分のためにも、家族のためにも、悪いことは悪いとキッパリと「No」と言える覚悟を持つことは重要で、そのためにも「お金」だけは味方にした方が賢明です。
なぜなら、人は簡単に裏切りますが、お金は絶対に裏切らないし、何しろ自分が会社に裏切られそうになった時に、とても強大なサポーターになってくれるからです。
たとえブラック労働に異を唱えて、最悪職を失うことになったとしても、不労所得があれば最低限の生活に困ることは無いし、生きていくことは出来ます。
そのため、「東証1部上場企業だから」と言って会社を盲信することは非常に危険な行為であることを自覚して、投資することで少しでもお金にも働いてもらうことが、将来自分の会社がブラック労働化した場合の最高のリスク・ヘッジになるでしょう。
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