TO_5837-1024x768

日本では当たり前に見かけるウォシュレットですが、その歴史は古く1980年から販売を開始した商品で、一般家庭に留まらず、ホテルや旅館、ショッピングセンターなど多くの施設に普及しています。

幼少期からウォシュレットに慣れ親しんでいる人も多く、中にはウォシュレットではないとトイレが出来ないという人もいるほど。

しかし、こんな便利なウォシュレットは海外では全くと言っていいほど普及していませんでした。

インバウンドの旅行客が「ウォシュレットを買いに来たんだ」とインタビューで答えている姿がよく放映されたと思いますが、わざわざ日本に来なければ購入できないほどのガラパゴス商品だったのです。

最初は違和感を覚える方が多いようですが、一度使えば病みつきになるウォシュレットは、日本に来る外国人の大多数が驚き感動するのであるが、やはり海外どこへ行っても不思議と見当たらない。

とはいえ、コロナ感染症によって衛生面が最重要視される社会が到来し、ウォシュレットは発売から40年経った今、日の目を見ることになったのです。

SPONSORED LINK


img_290bd86b14738274c47ad812cc0a74b7174601

日本のコロナ感染者が他国より少ないのは「ウォシュレットが普及しているから」との説もあるほどで、確かにウイルスは排泄物から感染するので一理あるかもしれません。

特にウォシュレットが売れているのがアメリカで、トイレットペーパー不足も相まって市場全体で3倍にも数字が伸びるなど売れに売れまくっている。

TOTOもコロナの追い風を受けて、新型コロナの影響が出始めた1~3月にウォシュレットの販売が前年同期比で2倍になりました。

海外では年200万台以上の販売を計画しており、3倍の目標達成が可能になりそうとのこと。

ちなみに、最も海外で売れている市場が中国で、TOTO海外事業のシェアを眺めると中国が49%とトップで、アジア、アメリカがともに24%、ヨーロッパが3%です。

中国人は汚くて不便なトイレで長年暮らしてきた歴史があり、日本の清潔で便利なトイレ文化に憧れがあります。

習近平も2013年の国家主席就任以降、トイレについて言及する機会が増えました。

たとえば、地方視察の際トイレが水洗かどうか直接農民に尋ねたりするなど、常にトイレに向き合ってきたと言っても過言ではありませんでした。

結果、習近平は全国6万カ所にトイレを新設し、農村部での水洗トイレの導入を急ぐと発言し「中国トイレ革命」が始まったのです。

TOTOは海外独自商品「ウォシュレット+」を販売するなど、海外での普及拡大に力を入れて来ましたが、今後はコロナの影響で長年伸び悩んできた欧米のシェアも伸びるでしょう。

日本のダラパゴス文化がコロナを機に見直され始めてるな

SPONSORED LINK