キーエンスという社名を知っている人は、一般にはさほど多くないかもしれません。
しかし、日本の株式時価総額ランキングを見てみると、キーエンスはNTTドコモや三菱UFJを抜き去り、現在堂々第2位に躍り出ているトップ企業として君臨しています。
B2Cでは無く、企業向けのB2Bとしてビジネスを展開しているため、業界人であれば知っているのがキーエンスという会社なのです。
同社のビジネスはバーコードリーダーやセンサーなどを製造・販売するものですが、最も大きなウリとしているのは、営業です。
キーエンスは製品が飛び抜けて秀逸だったり独自性があるわけでは無いのですが、とにかく「電話一本ですぐに実機を持って飛んで来る」と業界では有名で、翌日納入で対応する即納体制が顧客に支持される理由となっています。
その甲斐あって、7期連続過去最高益更新で借入金はゼロ、営業利益率が50%以上もある化け物的存在で、財務体質は完璧過ぎます。
社員の平均年収は2,088万円にも上り、高給を求めて同社に入社を希望する学生は後を絶たない。
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とはいえ、キーエンスでは尋常では無いほどのコミットを仕事に求められます。
まず、社員は外報と呼ばれる1分単位の日報を毎日書かされ、毎朝朝礼で目標宣言、昼礼で経過報告は必須となります。
たとえば、営業マンなら外回りは必須となりますが、客先到着時間、会議開始時間、終了時間、移動時間など、すべての行動を会社に事細かに知らせる必要があります。
虚偽の申告をしても営業車にセンサーが付いているので、会社が申告内容と整合性が取れているか逐一確認して不正が出来ないようにしているのだ。
ウソがバレた場合、降格や減給などの厳しい処分が待っていて、外資系ヘッジ・ファンドも顔負けの働きっぷりを求められます。
さらに、客先での商談もすべて録音されていて、自社会議で詰められることも多々あるそうです。
その激務さから「30代で家が建ち、40代で墓が立つ」とまで言われていて、見た感じは完全にブラック企業そのものなのですが、ボーナスが年8回もあるなど給料が狂っているくらい貰えるので、魅力的と思われている。
とはいえ、こんな働き方を毎日させられて何のために生きているのか分からず、鬱になって辞める人も多いので、これでは高給と引き換えに魂を差し出しているようなものです。
今の時代、ほどほどの会社で働いて、副業して、投資で不労所得を得るのが最も人間らしく、効率良く稼げる方法でしょう。
トヨタを抜けば時価総額1位ってヤバすぎだろ
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