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コロナによって世界経済が停止してしまったことで、企業の業績不振が相次いでいます。

最も打撃を被っている航空業を眺めると、ANAの20年3月期決算は純利益75%減となり、1〜3月期は588億円の大赤字に着地しました。

トヨタ自動車でさえ2021年3月期の見通しについて、営業利益は前年比79.5%減の大幅減益をアナウンスしているほどで、大企業がこのような状態であるためもはや中小企業は息の根を止められた状態のところが多い。

就職情報大手のディスコによれば、2021年の新卒採用について見合わせている企業が7割に上ることが分かりました。

新卒採用は「かなり危機感がある」が34%、「やや危機感がある」が57.5%を合わせると9割を超える数字でした。

採用計画を下方修正する見込みの企業も9%あるとのことで、第2の就職氷河期世代を生むのではないかと懸念が広がっています。

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以前の就職氷河期ではどれほど採用が抑えられたのか?を知りたければ、JR西日本の例が非常に分かりやすい。

当時の氷河期の新卒たちは現在40代ですが、JR西日本の年齢別社員構成を眺めるとこの年代だけポッカリ穴が空いてしまっている。

大企業でさえこの有様だったので、良いところの大学出身だったとしても中小企業に入ることすら叶わず、日雇い派遣などで食い扶持を繋ぐ人が続出しました。

中には院卒でもコンビニ勤務といった冗談のような経済状況に陥ったのが20年前の日本です。

なお、派遣やアルバイト1本で20代、30代を過ごした氷河期世代はスキルがほとんど身に付かず、職歴も無しで40代を迎えてしまったために、今更正社員登用など出来ない絶望的な人生を送っている人が山のように存在している。

そんな氷河期世代の給料は自身の親の年金より低いことも珍しくなく、たとえ結婚したくとも生活力がないために諦めざるを得ない。

結果、この世代の中央値を眺めると、金融資産はたった25万円となっていて、さらに42.6%が貯金ゼロという結果になっています。

当然、経済的に結婚などする余裕はないので、日本に子どもは増えることはなかった。

氷河期世代を見捨てた代償は、あまりにも大きいものだったかもしれないが、コロナによって悪魔が再び繰り返されそうになっている。

つい最近まで超売り手市場だったのが一気に氷河期へ・・・

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