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日経平均は日本を代表する225社で構成される指数で、ユニクロやトヨタなど日本人なら誰もが知る企業が勢揃いしています。

企業比較サイトOpen Workの中から、日経平均構成銘柄企業に勤めている総合職または上位職の社員の中から、さらに比較的良い年収を抜粋した30歳給与水準を格付けしたサイトがあります。

それによれば、1000万円を超えているのはたったの10社程度で、500〜700万円が大きなマスを占めていることが分かりました。

良い年収だけを抜粋した結果がこれなので、225社の平均年収はさらに下掘りされるでしょう。

■30歳大卒(総合職級)年収ランキング
※カッコの数字が年収

【EX 】伊藤忠商事 三井不動産 電通 三井物産 東京火災 三菱商事 丸紅 野村證券 住友商事 キーエンス 双日 リクルート

【950】豊田通商 第一三共 三井銀行 住友不動

【900】ファナック 商船三井 三井火災 東京ガス

【850】トヨタ 武田薬品 明治安田 東急不動 第一生命

【800】日本製鉄 JFE 東京エレクトロン 中外製薬 大和ハウス 鹿島建設 大阪ガス 日揮 アステラス製薬 JR東海

【750】日立製作所 デンソー 大林組 清水建設 ファーストリテイリング 積水ハウス AGC NTTデータ 旭化成 キリン あおぞら銀行 サントリー 三菱UFJ スカパー 東京建物 サイバーエージェント

【700】日産 ソニー 三菱重工 キヤノン 小松製 富士フイルム 出光興産 豊田自動織機 塩野義製薬 JT 日東電工 三菱ケミカル エーザイ 帝石 KDDI 大成建設 住友化学 NTTドコモ 任天堂 アサヒ 明治 味の素 住友重機械 みずほ銀行 ソフトバンク 静岡銀行 バンダイナムコ 大塚商会 NTTコミュ りそな銀行

【650】本田技研 川崎重工 パナソニック 三菱電機 京セラ NEC 帝人 NTT東 クボタ ANA 資生堂 花王 JR東 JR西 東レ TOTO アドバンテスト 関西電力 ブリヂストン 信越化学 アイシン精機 アイシンAW 日本ガイシ DOWA フジクラ 富士電機 ニコン 日立建機 エプソン 長谷工 オリンパス 日本精工 ローム 中部電力 リコー

【600】富士通 マツダ ヤマハ発動機 サッポロ 小田急電鉄 京王電鉄 村田製作所 東武鉄道 イオン IHI 三菱マテリアル 日本水産 コニカミノルタ 日産化学 カシオ計算機 ジェイテクト 日本製紙 クラレ 古河電工 ダイキン 三菱倉庫 トヨタ紡織 TDK 神戸製鋼 三井金属 沖電気 SCREEN テルモ

【550】オムロン 日本電産 SUBARU スズキ 三菱自動車 ダイハツ いすゞ 日野 日立造船 横浜ゴム 大平洋金属 京成電鉄 大日本印刷 コナミ 住友金属 千葉銀行
横浜ゴム 東京電力 横河電気 アルプスアルパイン 日清紡 荏原製作所 松井証券 マルハニチロ 日本電気硝子 シチズン 太平洋セメント コムシス GSユアサ 安川電機 SUMCO

【500】三井造船 日本板硝子 NTN 凸版印刷 クレディセゾン 東洋製罐 ミネベアミツミ 太陽誘電 日東紡

【450】日本軽金属 東邦亜鉛 東海カーボン 日本通運 日本製鋼所 ファミリーマート

【425】日本人男性30歳平均

出典:https://syuusyokuhensachiranking.wordpress.com
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このように、日本は本当にカネ払いが悪いので、優秀な人材はこぞって海外に活路を見出してしまいます。

たとえば、求人サイトのグラスドアでGAFAMの「平均」年収を追ってみると、Appleは1,350万円、Amazonは1,300万円、Googleは1,380万円、Microsoftは1,160万円、Facebookは1,350万円でした。

さらに、ユニコーン企業と呼ばれるUberは1,300万円、Airbnbは1,620万円、SpaceXは1,170万円、WeWorkは1,250万円、Printerestは1,410万円と平均年収は軒並み1,000万円を超えているのです。

つまり、ベンチャーでさえ1,000万円を出して優秀な人材獲得に躍起になっているのに、日本を代表する年収は30歳で「良くて」500万円~700万円なのです。

Googleが世界的企業に成長した理由は、エンジニアを圧倒的な高待遇で迎え入れたからです。

1999年、小さな会社として始めたGoogleは、エンジニアの待遇を良くするために社内に専用シェフを雇い入れました。
 
さらに今では、完全無料の社員食堂、移動式床屋やサロン、車のオイルやリース代補助、ジムや診療所、カイロプラクティクスや理学療法、トレーニング、エクササイズやヨガ、ダンス教室、ボーリング場、ドライクリーニング、図書館など、まるでテーマパークのようです。

しかし、待遇の良さで最高の人材が集まり、今や企業価値は世界最高峰レベルに成長しました。

企業の成功に必要な基礎は「成長」です。

優秀な人材を集めることが本質であり、その術は高待遇という投資になります。

高待遇というメリットが人を魅了し、人が集まり、最高のプロダクトを生み出す結果に繋がるのですが、日本企業は「人」に対して全く投資をしないので、社員のやる気も出なくてイノベーションが起きないのです。

日経平均株価が30年以上低迷してるのも納得・・・

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日本企業の勝算: 人材確保×生産性×企業成長
アトキンソン,デービッド
東洋経済新報社
2020-03-27