30日のNYダウは700ドル近くの上昇で取引を終えました。
値嵩株のボーイング(BA)が-7%の急落に見舞われる中、上昇を牽引したのはジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)でした。
新型コロナウイルスのワクチンを今年9月にも臨床試験を開始し、来年には実際に患者に投与出来るフェーズまで進む可能性が示唆されたためです。
現在、コロナに効くと言われている薬は、日本の製薬会社が開発したインフルエンザ治療薬「アビガン」のみで、コロナ患者に効果が見受けられたとのレポートを中国が出しています。
とはいえ、アビガンには妊娠や精神面において強烈な副作用があることもあり、投薬には国の許可が必要なものになっており、誰にでも使えるものではありません。
J&Jが普通のインフルエンザ薬と同様の手軽さで使えるワクチンを開発出来れば、まさしく世界の救世主になると言えそうです。
さて、医薬品業界すなわちヘルスケア業界の将来は、非常に明るいと言わざるを得ません。
世界的な人口増加、世界的な長寿によって、医療はますます重要な位置付けとなっているからです。
たとえば、世界では金持ちが増えていますが、もし病気やケガで入院や手術をした時に、自分の命ともなればお金持ちならいくらでも金に糸目をつけずに大金をはたき、最新最良の医療を受けたいと考えます。
現在はグローバリゼーションの加速で世の中に多くの金持ちが誕生していることから、医療にお金をかけようとする富裕層はますます増えます。
健康・長寿こそ、人々が求める最高の贅沢なのです。
医療はまさに「金のなる木」であり、人間が人間である以上は最も代替えの効かない優良産業であり続けるでしょう。
そんな中でも、ヘルスケア世界No.1であるJ&Jは最も美味しい果実を得られ、株主にも富を吐き出し続けます。
金や権力がモノを言うヘルスケア業界では、テッペンを牛耳る企業に投資するのが絶対的に正しいです。
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