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ソルステイン・キャピタルのナディーン・ターマンCEOは「VIXが31を超える場合を投資不可能と判断している」と指摘しています。

VIXというのは、2003年にCBOEとゴールドマン・サックスによって開発された恐怖指数であり、S&P500を対象とするオプション取引のボラティリティを元に算出されます。

この普段は10台で推移しますが、S&P500の値動きが荒くなる=ボラティリティが高くなれば30を超え始めます。

たとえば、2018年2月のFRB利上げ暴落や12月のクリスマス暴落ではいずれも30を超え、リーマンショックでは90を超え、2020年は新型コロナショックで90近くまで上昇しました。

コロナショックでは世界のヘッジファンドでさえ未曾有の危機が到来しているに等しいとの判断で、投資を控える動きが加速し、株価は大暴落を記録しました。

しかし、投資家が確実に資産を築きたいのであれば、VIXが30を超えた時こそ投資チャンスが巡ってきたとして、株をしこたま買い込むことが推奨されます。

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VIXが30を超え始めた場合、株式相場は連日の大暴落に見舞われ、連日ニュースのトップには株価大幅安の文字、ツイッターなどのSNSには終わりの始まりなどの言葉が並び始めている頃合いとなります。

しかしながら、株式相場がいずれ落ち着きを取り戻した場合、VIXは再び10台に戻り、株価も100%回復していることは過去を遡れば分かります。

本当の暴落が来た時に、勇気を持って落ちるナイフを拾える個人投資家は多くないのですが、そんな時こそファーストペンギンになった者こそが勝者になれるのは投資の世界でも同じです。

ちなみに、ファーストペンギンとは集団で行動するペンギンの群れの中から、天敵がいるかもしれない海へ魚を求めて最初に飛びこむ1羽のペンギンのことです。

ファーストペンギンが飛び込んだ後も、大勢のペンギンはしばらく様子を伺っており、ファーストペンギンが無事に泳ぎ、獲物を捕らえているのを確認してから初めて群れとなって飛び込みます。

ただ、多くの群れが飛び込んだ後では、魚を他のペンギンに奪われたり、そもそも魚が驚いて逃げてしまうなど、餌にありつけないペンギンが多く出て餓死することもあります。

しかしながら、ファーストペンギンだけはライバルもいない中で、たらふく魚を食べる権利を獲得出来るわけです。

たとえば、バフェットはリーマンショック時、誰もが投げ売りする中で自らファーストペンギンになって、あろうことか倒産に瀕した銀行株を買い漁りました。

結果、バークシャーの資産を強烈に押し上げたわけで、いかに恐怖の中に飛び込む勇気が必要かを教えられます。

裏を返せば、リスクと引き換えに大きな先行者利益が得られる「ファーストペンギン」にならなければ、いつまで経っても儲けなど出ないのだ。

実際コロナショックも飛び込んだ人が勝ったしな

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