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強気の買い増しを決行したW・バフェット

W・バフェットは「株価が下がっていくのが大好き」と投資家としては耳を疑うような言葉を発していました。

これは、何も損を被るのが好きというわけではなく、株価が経営の本質とは関係ないところで下がると株が安く買えるから好きという意味になります。

たとえば、あなたはららぽーとなどのバーゲンセールへ楽しみに繰り出すことがあると思いますが、狙っていたコートがクリアランスで50%OFFになっていたらどうでしょうか?

デザインや品質は何ひとつ変わっていないのに、単純に季節が春に変わるから、という時期の問題で大幅安になっているのです。

当然、あなたはウキウキでレジで会計をしていることでしょう。

バフェットも人々がバーゲンセールで爆買いをするのと同じように、優良株が「時期の問題」というだけで大幅安になっていれば、それは絶好の買いに過ぎないと指摘しているに過ぎないのである。

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50%のセールは皆がウキウキで買うのに、株は売る矛盾

さて、今年2月は新型コロナウイルスの影響で世界経済が低迷するとの思惑から、世界同時株安が発生しました。

NYダウは高値29,500ドルから過去最大の下げ幅、リーマンショック並みの暴落を記録し、わずか2週間で25,000ドルまで急転直下で転げ落ちた。

多くの投資家は株を投げ売りする最中、「株価が下がっていくのが大好き」としていたW・バフェットは、今回の暴落でもやはり株を買っていました。

しかも、対象は新型コロナウイルスで特に甚大な被害が及んでいる航空業界の株で、銘柄はデルタ航空でした。

株数は97万6,000株、取得金額は4,530万ドルで日本円に直すと50億円です。

世界のヒト、モノが麻痺していることで世界各国の航空会社はリストラなどを決行するほどで、デルタ航空も例外でなく高値から20%も下落していました。

火中の栗を拾うように、バフェットは決死のナンピン買いを実行したのは多くの投資家に勇気を与える事実であり、投資家はバフェットを見習うべきでしょう。

そもそも、持ち株を売る必要があるのは企業が粉飾決算などに手を染めるなどの不祥事があった場合などで、外的要因で株を売るのはバカのやることです。

むしろ、相場全体が下落する局面はボーナスステージそのものであり、バフェットのような強気の買い増しをしなければ資産は一向に増えていきません。

バフェットの投資スタンスは見習うところが多い!

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億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術
メアリー・バフェット
日本経済新聞出版社
2002-05-20