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インバウンドに頼る日本経済が世界で最も打撃を受ける

新型コロナウイルスが日本経済に深刻な影を落とし始めています。

3連休というのに、いつもは観光客で満員電車のような混雑具合を見せる京都では、田舎の鈍行列車のようなスカスカ状態になっていました。

あまりに人が来ないのでホテル料金も暴落、京都市中心部のとあるホテルでは1泊1万5,000円するところを、なんと4,000円にまで値引きするケースも少なくなかった。

京都ではインバウンド需要でホテルが乱立した背景も相まって供給過多になっていて、コロナ影響で客足が途絶えた京都では都心よりも価格暴落の幅が激しいのだ。

今だけの影響なら良いが、日本政府が対応を誤った結果、世界でも中国に次いで感染者が多い国になってしまった日本は、アメリカなどから渡航警戒レベル2に指定されており、訪日外国人はめっきり減ってしまっています。

3月以降もインバウンド需要が見込めない日本の観光地は特に打撃が大きく、とあるホテル関係者の話では3〜4月もほとんど予約が入っていない状況だと頭を悩ませています。

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インバウンド需要が途絶え、京都は閑散としている

アベノミクスで日本経済が潤ったのは、インバウンドの影響は無視出来ません。

日銀による大規模金融緩和で円安政策に誘導し、70〜80円台から110〜120円までドル円を引き下げることに成功した結果、輸出企業が多い日本の大企業の業績は復活どころか、過去最高益を叩き出すことが相次ぎました。

また、デフレが続きもともと物価が安かった日本で、さらに円安というブーストがかかったことで、世界から見て「日本は安い」と映ったことからインバウンドが加速、中国人による爆買いなどがトレンドになりました。

しかし、インバウンドに頼る政策は諸刃の剣で、言うならば日本経済は「外国人に生死を握られた状態」というわけです。

コロナ影響でインバウンド需要が途絶えた日本経済は、長期的に大きなダメージを受けるでしょう。

外国人からの観光に頼る国は必ず貧しくなります。

本来、国というのは自国産業で儲けるべきなのですが、それが出来ないために観光に頼りざるを得ないことを意味するためです。

少し考えれば分かりますが、国が豊かだったら内需で十分潤いますし、80年代までの日本はそれで大きな成長を遂げていました。

日本人は外国人より貧乏になってしまったので、観光立国を続ける限り日本は永遠に外国の所得水準を上回ることが出来ないのです。

増税の影響でGDPの年間成長率が-6.3%とリーマンショック級の経済損失が日本経済を襲っていますが、コロナショックがダメ押しとなり日経平均は2万円まで暴落するでしょう。

外人に生死を握られる状況って冷静に考えるとやばいよな

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