インターネットが高速化し、スマホが普及してから、動画配信サービスがテレビ業界を飲み込むようになりました。
アメリカではテレビと言えばケーブルテレビで全世帯の70%以上が加入していましたが、ネットフリックスが台頭した結果ケーブルテレビの加入者が右肩下がりで落ち込むようになりました。
ケーブルテレビの月額が7,000円するのに対し、ネットフリックスはたったの1,000円ちょっとで膨大な作品をいつでもどこでも観られるわけですから、ケーブルテレビが衰退するのも当然でしょう。
しかも、ネットフリックスは完全オリジナルの映画やアニメ、ドラマなどの制作にも力を入れており、「アイリッシュマン」や「マリッジ・ストーリー」が作品賞候補として合計24作品がノミネートされ、ネットフリックスがハリウッドのメジャー映画を押さえて堂々のNo.1を獲得したのです。
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たとえば、去年初めてネットフリックスの映画「ROMA」がアカデミー賞にノミネートされ、ネット動画は映画ではないと賛否両論の嵐を巻き起こしました。
しかし、結果は作品賞こそ逃したものの、監督賞、外国語映画賞、撮影賞の3冠に輝いたように、もはや動画配信サービスは「作品寄せ集め動画サービス」ではなく、ハイクオリティの映像スタジオとして頭角を表しているのだ。
さて、この状況でアメリカのケーブルテレビのようにオワコン化を迎えそうなのが日本のテレビ局です。
日本はアメリカと異なり、地上波テレビが無料で見られることから深刻な視聴者離れには繋がっていません。
しかし、最近の若者はネットフリックスやYouTubeなどの動画配信サービスを見ており、テレビは一切見ないと断言する人も多い。
そして、致命的なのはネットフリックス以外にもアップル、アマゾンなどが動画配信サービスに本格的に力を入れてきており、オリジナル作品の制作に積極的なところです。
彼らは日本市場も視野に入れており、若手クリエイターを日本のテレビ局の3倍以上の年収で引き抜き始めているのだ。
20~30代前半のクリエイターに提示される年収は最低でも3,000万円は下らないと言い、優秀なキャリアを保持する者には5,000万円が提示されることがあると言います。
日本のテレビ局の年収は30代で1,000万円なので、最低でも3倍は約束されているわけです。
高給を提示して、日本から優秀なエンジニアを引き抜きまくったことで日本のIT産業が骨抜きになったように、次に狙われているのはテレビ産業と言うことで、そして逃れることは出来ない。
最低年収3,000万円はすごいな!日本のテレビ局じゃ絶対無理でしょ
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