ネットワーク機器大手のシスコシステムズが発表した第2四半期決算によれば、売上高や1株利益(EPS)がそれぞれアナリスト予想を上回る好決算を叩き出しました。
売上高は120億ドル、EPSは0.77ドルでした。
主力のネットワーク機器が中国との貿易戦争で不調でしたが、昨今重要性を増しているセキュリティ部門の売り上げが伸長しました。
しかしながら、市場は3期連続して売上高が減少している事実をネガティブに捉え、シスコは売りと判断しました。
決算発表後の取引では一時-5%を超える急落に見舞われました。
NYダウが右肩上がりを続ける中、シスコはこの半年50ドル前後のボックス相場を形成しており、イマイチ足を引っ張っている感が否めない。
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全世界でネット通信量が急増している
では、シスコは本当に売りなのか?と言えば、むしろ今こそ買いである可能性が高いです。
シスコは既に市場を牛耳っているので、成長期は終わって配当還元に力を入れている成熟企業と思われています。
とはいえ、成熟したとは言えど、シスコは今後の成長の余地が十分に残されていることを多くの人はあまり知りません。
たとえば、シスコの資料によると、インターネットの通信量は2015年から2020年にかけて年平均成長率22%、5年間で2.7倍のペースで増加したと公表しています。
さらに2020年にはひと月あたり194エクサバイト、年間にすると2.3ゼタバイトと途方もない量に達するとのこと。
私たちが普段慣れ親しんでいるギガから数えると、ギガの1,000倍がテラ、その次がペタ、次がエクサ、そしてゼタとなるので、いかに膨大な通信が流れているかが理解出来るはずです。
特に、スマホ利用が世界的に普及していることから、モバイルデータは年平均成長率53%で増加し、全体の伸びを牽引しています。
そもそも、郵便で例えると、シスコは荷物を運ぶ配達員みたいなものです。
そして、その荷物は世界的に増え続けていることから、今後もシスコの機器は売れ続けることになり、通信量が増えれば増えるほど、シスコは儲かります。
そして、通信インフラが整っていない国はまだまだ多く、これから新たな需要も十分に見込めるでしょう。
来たる5G・AI・IoTもシスコのネットワーク技術が無ければ、それらの技術は宝の持ち腐れとなることから、ますます同社の利益は押し上げられると考えられることから、シスコは今こそ仕込み時であるとも言えます。
ダウ銘柄の中でもシスコはめっちゃ割安になった
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